着物を着てお出かけしよう!着物の初心者さんでも着物をについてわかる「着物とりっぷ」

肌襦袢とは?【わかりやすく徹底解説】種類・値段相場・売り場・メリットなどを紹介*

肌襦袢とはどんなもので、本当に必要?

初心者さん必見の種類や値段相場、売っている場所、メリットなど肌襦袢に関する疑問を解説しています!

肌襦袢と長襦袢って似てるけど同じものなのか。

浴衣に肌襦袢は必要かなどにもふれているためぜひチェックしてみてください。

肌襦袢とは?

着物を着付ける際に必ず必要となる「肌襦袢(読み方:はだじゅばん)」とはどんなものなのか、特徴をふまえてご紹介します。

肌襦袢とは「着物の下に着用する下着」を表す

肌襦袢

肌襦袢は下着として着物の下に着る「和装肌着」を指します。

肌襦袢は着物を上に着用すると衿や袖から見えないような作りとなっており、一般的に販売されているカラー展開は、白や薄いピンクといったシンプルなものが多いという特徴があります。

肌襦袢が必要な理由

着物に肌襦袢が必要な理由について、着物をあまり着たことのない初心者の方にもわかりやすく解説しましょう!

汗じみやカビなどの汚れから着物を守ってくれる

着物を着ている女性の足元画像

肌襦袢を着用することで着物が汚れるのを防いでくれる役割があるため、着物を着用する際の必需品です。

肌襦袢は汗を吸収しやすい綿などの素材で作られているため、着物とは異なり家庭用洗濯機で手軽に洗濯することができます

Lisa
お着物は自宅で洗濯不可なため、シミやカビを防ぐためにも肌襦袢は必要なアイテムなのです*

肌襦袢を着るメリット

着物の衿が見える画像


こちらでは肌襦袢を着用するメリット(魅力)を厳選していくつか紹介します。

汗などの汚れから着物を守る

肌襦袢を着る最大のメリットは、汗染みや皮脂汚れを防いでくれることです。

着物に汗や皮脂が直接触れたまま放置してしまうと、シミやカビの原因になってしまいます。

肌襦袢を着用して肌と着物が直接接触しないようにすれば、着物が汚れるリスクが減り、着物を長くきれいな状態で着用することができるのです。

Lisa
肌襦袢であれば自宅で洗濯できるためお手入れもラクチン

夏は汗を吸収して冬は保温が可能

肌襦袢を着るもう一つの大きなメリットは、着物を快適に着こなすための手伝いをしてくれるということです。

夏は汗を吸収し、冬は体に密着することで保温の役割を果たしてくれます。

Lisa
寒がりさんには冬用肌着は心強い味方です!

着崩れ防止!裾さばきが良く歩きやすくなる

浴衣のような綿で出来ている着物は歩く際に足に絡まりやすい性質があります。

肌襦袢を着用していれば歩きやすくなるため、着崩れを防いでくれるのです。

Lisa
「着物は歩きにくい」という方は裾除けがおすすめなんです*

肌襦袢の種類

肌襦袢のイラスト


販売している肌襦袢の種類にはどんなものがあるのかをご紹介します。

ワンピース型の「スリップタイプ」

スリップタイプは、肌襦袢がワンピースのように上下一体となっている形のものをいいます。

羽織った後に紐を結ぶだけで良いため、簡単に着ることができるのも魅力の一つです*

着物に慣れていない初心者の方であれば、スリップタイプがおすすめです。

Lisa
スリップタイプは自分で着付ける方はラクでおすすめです
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セパレートで上下に分かれる「肌着と裾除けタイプ」

肌襦袢のセパレートタイプは、スリップタイプの上下が分かれて肌着と裾除けセットで着用します*

上半身部分の肌着は風通しがよく、汗を吸収しやすい綿のような素材でできておりますが、対して裾除けはシワになりにくいポリエステル素材などでできており、「腰巻式」「パンツ型」「スカート型」の3つから選ぶことができます!

スタンダードな腰巻式がおすすめですが、着物を着るのに慣れてきた人は、肌着と裾除けを体型や好みに応じて、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

Lisa
セパレートタイプは調整が効くので着心地にこだわりたい方向けです

肌襦袢の値段相場

着物を打っている女性のイラスト画像


肌襦袢の金額はいくらぐらいかかるのかをご紹介!

こちらでは平均的な値段相場を掲載しているため、ぜひ購入する際の参考にしてみましょう*

販売店によるが約2000円~15000円前後と幅広い!

肌襦袢の相場は、1,000円台で買えるものから15,000円を超えるものまで、非常に幅広い値段で販売されています。

販売店により価格設定が異なり、また素材や種類(スリップタイプ/肌着と裾除けタイプ)によっても値段が大きく変わってくるので、購入の際には注意が必要です。

Lisa
ネット通販は比較的安く手に入りますが、専門店は高額に見積もっておきましょう!

肌襦袢はどこで売ってる?

百貨店

しまむらなどの「衣類チェーン店」

しまむらなどの衣類チェーン店では、比較的安価な肌襦袢が売られています。

店舗によっては取り扱いがない場合もあるため、事前に店舗へ直接問い合わせをしてみると安心でしょう*

Lisa
ドン・キホーテでも一部取り扱われている噂があります

イオン・イトーヨーカドーなどの「大型スーパー」

イオンやイトーヨーカドーなどの全国展開されている大型スーパーでは、和服売り場などが設けられている場合があり、手軽で安く肌襦袢を手に入れることができます。

Lisa
取り扱いが無い場合を考慮し、事前に問い合わせると良いでしょう

伊勢丹や高島屋などの「百貨店」

伊勢丹や高島屋などの百貨店では、素材や品質の厳選された肌襦袢が売られています。

衣類チェーン店などに比べると値段が全体的に高めなので、選ぶ際には値段に気を付けましょう!

Lisa
着物で分からないことがあれば聞くことができるという良さもありますよね

着物専門の「呉服屋」

着物を専門に扱う呉服屋に行けば、間違いなく肌襦袢を購入することができます。

種類も豊富で好みのものを見つけやすいですが、値段はやや高めに設定されているところが多いためこちらも値段は必ずチェックしておきましょう!

Lisa
いつでも着物についてご相談を受け付けてくれますよ*

Amazonや楽天市場などの「ネット通販サイト」

今や生活に欠かせなくなったネット通販サイトを見れば、季節を問わず肌襦袢を購入することができます。

安いものから高いものまで、たくさんの商品を見比べながら選ぶことができるためおすすめです*

大手通販サイトで肌襦袢を探す

Lisa
購入前は商品説明を必ずチェックしておきましょう!

肌襦袢は浴衣にも必要?

浴衣を着ているカップルの画像

浴衣を着る際には肌襦袢が本当に必要なのかをわかりやすく解説します*

透け防止や汗染み防止になる

肌襦袢は着物のために着るものというイメージがあるかもしれませんが、浴衣を着る際にも着用することで透けを防止できるためおすすめです。

浴衣は薄手の涼しげな素材が使われており、どうしても下着が透けやすいのですが、肌襦袢を着ていればその心配がなくなります。

「浴衣のためにわざわざ買うのも・・・」と思うかもしれませんが、大切な浴衣を長く着るためのひと手間と考えると良いでしょう。

夏場は特に汗をかきやすいので、浴衣の汗染みを防ぐ効果が期待できます。

肌襦袢と長襦袢の違いを簡単に解説!

着物を着ている女性のイラスト画像


肌襦袢と名前が似ている「長襦袢」には、いったいどんな違いがあるのかをご紹介します。

肌襦袢は下着!長襦袢は上着の下に着るTシャツのようなもの

肌襦袢と混同されがちなのが、長襦袢(ながじゅばん)です。

「名前が似ているし、どちらかひとつでいいのかな?」と感じるかもしれませんがそれは間違い。

着物を着用する際には、肌襦袢も長襦袢もどちらも必要となります

着物を着る際の順番は、肌襦袢の上に長襦袢、そして着物となっており、肌襦袢が下着なら、長襦袢は上着(=着物の下に着るTシャツ)です。

肌襦袢も長襦袢も、「着物の下に着る」という意味では同じですが、それぞれ素材や役割などに違いがあります。

【素材】肌襦袢と長襦袢の違い

肌襦袢は汗を吸収しやすく、肌触りのいい素材が使用されており、自宅の家庭用洗濯機で簡単に洗うことができます。

長襦袢は着物とほぼ同じ形をしており、絹や麻などのさまざまな素材が展開されております。そのため簡単には洗濯ができないといった特徴があります。

【役割】肌襦袢と長襦袢の違い

肌襦袢は汗染みや皮脂汚れから着物を守る役割があります。

対して、長襦袢は着物の着崩れをよくする。足まわりの滑りをよくして動きやすくなどの効果があります。

【見た目】肌襦袢と長襦袢の違い

肌襦袢は白色で袖丈が短く、着物を着た後では外からは見えません。

長襦袢は着物の衿や袖の後ろからちらりと見える部分があるため、着物の柄や季節に応じて、オシャレの一部として楽しむことができます。

さらに長襦袢は、反襦袢とは違い外から見える部分があるので、着物を引き立てるコーディネートアイテムとも言えるでしょう*

長襦袢のチョイス一つで全体の雰囲気も変わり、よりセンスある着物の着こなしができるのです。

まとめ

着物を語る上で欠かせない肌襦袢ですが、外からは見えないという性質上、「よく知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。

肌襦袢は、着物を着こなすための入口です。

どんな体型の人でも着物を着こなせるようアシストしてくれる、縁の下の力持ちなのです。

着物と聞くと堅苦しく考えてしまうかもしれませんが、どうか気軽に肌襦袢を手に取ってみてはいかがでしょうか。