訪問着は、肩から袖、裾へと模様が流れる「絵羽模様」が特徴の華やかな着物です。
結婚式のゲストや式典、パーティーなど幅広い場面で着られるため、初めてフォーマル着物を用意したい人からも選ばれています。この記事では、訪問着の格式や使えるシーン、選ぶ際のポイントをわかりやすくまとめていきます。
訪問着の基礎知識
訪問着は準礼装にあたる着物で、礼儀を求められる場にもふさわしい格式があります。
模様がつながる絵羽模様は、上品さと華やかさを両立させたデザインとして長く親しまれてきました。
既婚・未婚を問わず着られる点も魅力で、年代に合わせて色や柄を選びやすい着物です。袋帯を合わせるとよりフォーマルに仕上がり、式典の場でも安心して着こなせます。
着付けの現場でも訪問着は使う機会が多く、撮影時には写真映えしやすい着物として重宝されることがよくあります。
着用シーンと格式
訪問着は「どの場面に向いているのか」が特に検索されやすいポイントです。
実際には使える場面がとても広く、フォーマル着物の中でも取り入れやすい存在といえます。
結婚式のゲストとして参列する際や、入学式・卒業式、七五三、成人式の付き添いなど、華やかさが求められる場面にぴったりです。黒留袖ほど格式は高くありませんが、十分に品のある装いになります。
また、パーティーや表彰式など洋装と混ざる会場にも合わせやすく、雰囲気を選ばず着られる点も魅力です。
最近は淡い色や控えめな模様が人気で、季節よりも「上品で落ち着いた華やかさ」が重視される傾向があります。
訪問着の選び方
訪問着を選ぶときは、場に合った華やかさを意識しながら、自分に似合う色柄を選ぶことが大切です。
色の定番は、藤色・水色・薄桃色などのやさしいトーン。
年代を問わず合わせやすく、帯とも調和しやすいのが特徴です。
柄は花柄や古典柄が代表的で、やわらかい雰囲気を出したい場にも合います。
素材は正絹が広く使われ、体にそっと沿うような光沢が魅力です。
呉服店でも、初めて訪問着を選ぶ人には淡い色で写真映えしやすいタイプがすすめられることが多い印象があります。
よくある質問（FAQ）
Q. 結婚式のゲストとして訪問着を着ても大丈夫ですか？
問題ありません。訪問着は結婚式ゲストとしてふさわしい装いで、華やぎを添えてくれます。
ただし、白に近い色の訪問着は花嫁とかぶる可能性があるため避けると安心です。
Q. 入学式・卒業式にも訪問着は向いていますか？
向いています。特に淡い色と控えめな柄の訪問着は、上品で好印象に映ります。
華やかすぎる色柄は式典で浮くことがあるため、落ち着いたコーディネートがちょうどよいでしょう。
Q. 訪問着と色無地の違いは何ですか？
訪問着は柄があるため華やかで、慶事によく合います。
一方、色無地は無地染めで控えめな印象になり、帯や小物で雰囲気を変えられる点が魅力です。
場に求められる華やかさを意識して選ぶと、より使いやすくなります。
