着物を美しく着こなすには、裄丈(ゆきたけ)の測り方を知ることがとても大切です。なぜなら、裄丈ひとつで、着姿の印象がガラッと変わるからです。
短すぎるとなんだか窮屈に見えるし、逆に長すぎてもだらしなくなる。まさに、絶妙なバランスが求められる、着物の着こなし部分なんです。
裄丈とは?
裄丈とは、背中の中央(背縫い)から肩を通って手首までの長さのこと。簡単に言えば「袖の長さを決める重要な寸法」です。
この長さが合っていないと、袖が短すぎて手首が出すぎたり、逆に長すぎてモタついたりしてしまいます。自分にぴったりの裄丈を知ることが、着物を美しく着るための第一歩となります。
裄丈の測り方
測り方はシンプルだけど、正確に測るためにはちょっとしたコツがあります。
- 姿勢を正しくする
まっすぐ立ち、力を抜いてリラックス。肩に変な力が入らないようにするのがポイント。 - 首の付け根(背中心)から手首までを測る
首の後ろの出っ張った骨(第七頸椎)を基点に、肩を通って手首のくるぶしまでの長さを測ります。 - 測るときの注意点
- メジャーをピタッと沿わせすぎない(少しゆとりを持たせる)
- 誰かに測ってもらうとより正確に測れる
- 自分の好みに応じて微調整するのもアリ(短めならスッキリ、長めならしなやかな印象)
裄丈を知ると着物選びが楽しくなる
自分の裄丈を知ると、仕立てるときや中古の着物を選ぶときにとても役立ちます。
「この裄丈なら自分にピッタリ!」と判断できると、着物選びの迷いが減るし、失敗も少なくなります。しかも、裄丈を活かして好みのシルエットを作ることもできるんです!
裄丈を活かした着物の楽しみ方
裄丈は単なるサイズの問題じゃなく、着こなしの雰囲気を左右する大事なポイント。
例えば、
- 長めの裄丈 → しなやかで上品な印象に。
- 短めの裄丈 → すっきりとして粋な着こなしに。
「ちょっと長めにして、しなやかで大人っぽい感じにしたい」「粋な雰囲気を出すために短めにしたい」など、自分のスタイルに合わせた選び方ができるのが楽しみのひとつでもあるんです。
まとめ
着物の裄丈を知ることは、自分に合った着物を選ぶための第一歩。最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、一度覚えてしまえば「着物を着る楽しさ」がグッと広がります。ぜひこの機会に、自分の裄丈を測ってみて、理想の着物スタイルを見つけてくださいね!