子供の成長に合わせて、成長に合わせてサイズ調整ができる「四つ身(よつみ)」。着付けると着物を知らない方であれば「着付けがおかしい」「着物のサイズが合ってない」というイメージを持たれることも……。
しかし、四つ身とは大人用とは異なり、子供の成長に合わせて着せやすい工夫が施されているため、意外と扱いやすい一面もあるんです*
この記事では、そんな四つ身について、ぜひ知っておきたい基本情報と魅力をお伝えします♪
四つ身とは
四つ身とは、主に7歳から10歳くらいの子供に着せるための着物で、肩幅や身丈が子供の成長に合うように仕立てられています。
袖や身幅、裄(ゆき)のサイズが大きめに作られており、成長に合わせて肩上げや袖上げを行い、サイズを調整することが可能です。
華やかなデザインが多く、七五三や入学式、結婚式など、特別なイベントでよく使われます。
四つ身の特徴4選
サイズが大きめに作られている
四つ身は、成長期の子供に合わせて着物は少し大きめに仕立てられており、肩上げや袖上げをすることで調整が可能です。これにより、子供が成長しても数年間は同じ着物を着られるようになっています。
肩上げ・袖上げが施されている
四つ身には、「肩上げ」や「袖上げ」が施されています。肩上げは、肩部分に余裕を持たせて縫い込まれており、成長に合わせて糸を解くことでサイズを大きくすることができます。同様に、袖上げも袖の長さを調整するために縫われています。
華やかなデザイン
四つ身は、七五三や入学式、結婚式など特別なイベントで着用されることが多いため、豪華で華やかなデザインのものが多いです。花柄や古典柄、鮮やかな色使いが特徴的で、子供らしいかわいらしさと格式を兼ね備えています。
動きやすさを重視
子供が着用することを想定しているため、動きやすさが考慮されています。大人の着物に比べて軽量で、着崩れしにくい工夫がされています。また、着物自体がややゆったりめに作られているため、子供が動いても窮屈さを感じにくいのが特徴です。
四つ身と一つ身・三つ身の違い
四つ身は、子供の成長に合わせて作られた着物ですが、他にも一つ身や三つ身という種類があります。一つ身は、主に赤ちゃんや幼児向けの着物で、肩幅や身丈が短めです。三つ身は、3歳から5歳くらいの子供に適したサイズで、四つ身よりも小さいです。それぞれの着物の特徴を理解し、用途に応じた選び方をしましょう。
四つ身の選び方
四つ身は、肩上げや袖口を縫い込んで調整できるため、子供が数年間使用することを前提に選びましょう。七五三や結婚式では、豪華で華やかな柄や色合いのものが好まれますが、日常使いにはシンプルで落ち着いたデザインが適しています。
価格やメンテナンスのしやすさも考慮して、長く使える四つ身を選びましょう!
四つ身の値段・予算は?
四つ身の価格帯は、使用する生地やデザインによって大きく異なります。一般的には、安価なもので1万円から、高価なものでは10万円を超えることもあります。
七五三や結婚式用の豪華なデザインの四つ身は、上質な絹や手描きの柄が施されているため、価格が高くなる傾向にあります。一方で、普段使いの四つ身や、リサイクル品を選ぶことで、手頃な価格で購入できるため、予算に応じて用途に合ったものを選ぶことが大切です*
四つ身のメンテナンス方法
四つ身を長持ちさせるためには、使用後は必ず風通しの良い場所で陰干しし、湿気がこもらないように保管しましょう。とくに絹素材のものは、湿気に弱いため、着用後すぐにしまわずにしっかりと乾燥させることが大切です。
クリーニングは着物専門の業者に依頼し、自宅での洗濯は避けましょう。
四つ身のリメイクアイデア
子供が成長して四つ身が着られなくなった場合でも、リメイクして再利用することができます。例えば、帯や小物、バッグに作り直すことで、新たなアイテムとして活用することが可能です。
思い出の詰まった四つ身を使ったリメイクは、子供が大人になった際にも大切に使うことができ、家族の伝統として引き継がれることもあります。リメイク専門の業者に依頼することも可能ですが、手作りで挑戦してみるのも楽しみの一つですよ♪
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まとめ
四つ身は、子供の成長や特別な瞬間を彩る大切な着物です。七五三や入学式など、人生の節目にふさわしい華やかなデザインが多く、サイズ調整が可能なため、長く愛用できます。
また、動きやすさも考慮されているため、子供が快適に過ごせるのも嬉しいポイントです。思い出に残る大切な一日を、四つ身を通じてより特別なものにすることができるでしょう。
家族の絆を感じる瞬間を、ぜひ四つ身で迎えてみてください。