着付けは気を付ける部分が多く、スーツやドレスを着るよりも時間がかかってしまうものです。
着付けにかかる時間がわからないと、予定までの時間を逆算できなくて困ることもあります。
この記事では、着物の種類ごとにかかる着付け時間を紹介します!
自分で着付けした場合とプロに着付けを依頼した場合、それぞれの時間の目安を参考にしてください。
種類ごとの着物着付け時間の目安
着物の種類ごとの着付け時間を解説します!
プロに依頼した場合と、自分で着付けた場合の2つを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
打掛
- プロに依頼した場合:40分~2時間ほど
- 自分で着付ける場合:なし
打掛は普通の着物と着方が異なるため、基本的に一人で着付ける着物ではありません。
綺麗に着付けるためにはプロに依頼するか、誰かに手伝って貰う必要があります。
打掛は挙式や披露宴で着る格式高い着物であるため、時間はかかりますが、丁寧に着付けてもらうのが良いでしょう。
黒紋付
- プロに依頼した場合:30分~1時間ほど
- 自分で着付ける場合:40分~1時間30分ほど
黒紋付は喪服として使用するフォーマルな着物のため、着付けに気を配らなければならず、時間がかかります。
そのため、プロに依頼しても1時間近くかかってしまう場合もあるでしょう。
自分で着付けする際の難易度も高く、人に見て確認してもらう必要もあるため、時間にはゆとりを持ちましょう。
黒留袖
- プロに依頼した場合:30分~1時間30分
- 自分で着付ける場合:40分~1時間30分
黒留袖は結婚式や披露宴で新郎新婦の母親が着る着物です。
黒留袖もまた格式の高い着物であり、着付けにも気を配る必要があります。
色留袖
- プロに依頼した場合:30分~1時間30分
- 自分で着付ける場合:40分~1時間30分
色留袖は、結婚式や披露宴で新郎新婦の親族が着る着物です。
結婚式や披露宴の度に着る機会があるため、自分でスムーズに着付けられる方もいます。
振袖
- プロに依頼した場合:40分~2時間
- 自分で着付ける場合:1時間~2時間30分
成人式で多くの方が着る振袖は、一般的にはプロに依頼することが多い着物です。
ヘアセットやメイクなども併せて依頼するため、着付けにかかる時間は長めになります。
予約の殺到する時期は待ち時間なども考慮し、余裕をもって着付け会場に行きましょう。
袴
- プロに依頼した場合:1時間~2時間
- 自分で着付ける場合:1時間~2時間30分
卒業式などで定番の着物である袴。
袴はの着付けに必要な時間は、留袖や振袖とそれほど変わりません。
とはいえ、メイクやヘアセットも同時に行う場合が多いため、時間に余裕を持つようにしましょう。
訪問着
- プロに依頼した場合:30分~1時間
- 自分で着付ける場合:30分~1時間30分
訪問着は着られる機会の非常に多い着物であり、着付けの手順や必要な物もシンプルです。
基本的な着付け手順で着られるため、慣れれば自分だけでも30分程度で着付け可能となります。
プロに任せれば30分以内で着付けが終わる場合もあるため、急な外出などの際は依頼すると良いでしょう。
付け下げ
- プロに依頼した場合:20分~1時間
- 自分で着付ける場合:30分~1時間30分
付け下げはややフォーマルな場に着ていく着物です。
付け下げの着付けはプロに依頼もできますが、提供する場所が少ないため、場合によっては出張着付けが必要になる場合もあります。
着付けはそこまで難しくないため、あまり時間もかからないでしょう。
色無地
- プロに依頼した場合:20分~1時間
- 自分で着付ける場合:30分~1時間30分
色無地はカジュアルなお茶会からパーティーまで、幅広く着られる着物です。
プロに依頼するよりも個人で着付けすることが多いため、依頼先が見つかりにくい場合も。
カジュアルな場所に着ていくのであれば、自分で着付けるか家族に手伝ってもらうなどしても良いでしょう。
小紋
- プロに依頼した場合:15分~30分
- 自分で着付ける場合:15分~1時間
小紋は日常的に着る着物の一種です。
小紋のような日常使いの着物は、プロに依頼するより自分で着付けることが多くなるでしょう。
レンタル着物店等で借りる場合が多く、着付けに慣れたスタッフが対応するため、時間もそれほどかかりません。
紬
- プロに依頼した場合:15分~30分
- 自分で着付ける場合:15分~1時間
紬も小紋同様に、日常使いする着物の一種です。
着付けも簡易的で時間がかかりにくく、自分で着付けるのも簡単です。
紬もレンタル着物店で借りれば、それほど時間をかけず着付けできます。
浴衣
- プロに依頼した場合:10分~20分
- 自分で着付ける場合:10分~1時間
夏祭りなどで着られる浴衣は、中に長襦袢を着ないため着付け時間がかかりにくい着物です。
プロに依頼すればあっという間に終わるため、夏祭りや花火大会の際には依頼してみると良いでしょう。
着付け時間を短縮するコツとは?
着付けは着物の種類によって長い時間がかかる場合があります。
なるべく時間を短縮するために、着付けする前の準備や、着付けを受ける際のコツを理解しておきましょう。
前開きの服を着ていく
着付けを依頼する際は、前開きの服を着ていくことで、着付けにかかる時間を短縮可能です。
着付けとヘアメイクを一緒に行う場合、ヘアメイクを行った後に着付けを始めるため、前開きの服を着ていけばスムーズに着替えられます。
フルジップのパーカーやシャツ、カーディガンなどを着ていき、髪型を崩さず着替えられるようにしましょう。
前もって足袋を履いておく
着付けを開始する前に足袋を履いておくと、スムーズに着付け可能です。
着物に着替えた後はしゃがみにくくなるため、先に履いておくことで着崩れを防げます。
依頼する場合は問題ありませんが、自身で着付ける場合は先に足袋を履いておきましょう。
準備を万全にしておく
着付けの前に、必要な道具や中に着る襦袢などの準備を全て整えておきましょう。
必要な物が足りないまま着付けを始めてしまうと、途中で物を用意するために時間のロスが生じます。
着付けの前日までに必要な物を準備しておき、慌てることなく着付けできるようにしましょう。
ヘアメイクを自分で行う
着付けを依頼する場合、ヘアメイクを自分で行っておくことで時短できます。
着付けのみをプロに任せれば、トータルの時間から10~20分は時短できるでしょう。
ヘアメイクに自信がある方は、着用する着物に合う髪型にチャレンジしてみてください。
自分で着付けできると時間を短縮できる
自分で着付けを行うと、会場へ移動する時間や待ち時間を短縮できるため、結果的に着付け時間を短くできる場合があります。
着付けは慣れるまで時間がかかりますが、家で着付けられれば予定にも余裕を持てるでしょう。
着物を着る機会が多い方は、着付けの方法を習得してみることをおすすめします。
着付け教室に通うのがおすすめ
自分で着付けできるようになりたい方は着付け教室に通うのがおすすめです。
着付け教室にはさまざまな種類があり、ワンコインで受けられるものや無料の教室もあります。
プロから指導を受ければすぐに上達できるため、上達したい方は着物教室へ通ってみましょう。
「【全国】着物着付け教室おすすめ12選*ワンコイン・個別・クラス別・オンライン別に紹介」の記事で、着付け教室について紹介しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
着付けにかかる時間は着物の種類ごとに変わります。
格式の高い着物は時間もかかりやすいため、時間に余裕を持って着付けを行いましょう。
結婚式やお葬式など、遅れてはならない行事に参加する前には、着付けに必要な時間から逆算して予定を立ててくださいね。