作務衣とは【甚平との違い】魅力・着こなし方・購入場所・女性も着用できるかを紹介

作務衣を着ている男性の画像

和服の一種である「作務衣」をご存じでしょうか?動きやすく親しみやすい作務衣は、普段着としても作業着としても使える使い勝手の良い和服です。

この記事では作務衣の魅力や甚平との違い、便利な着こなし方などを解説します。

この記事でわかること・学べること
  • 作務衣と甚平の違いがわかる
  • 女性の着方がわかる
  • 作務衣の魅力がわかる
作業着向け和服「作務衣」について解説!
目次

作務衣とは?

作務衣は和服の一種であり「さむえ」と読みます。

着物とは違った形状と使い方をするため、特徴や由来を理解すると良いでしょう。

上下に別れた和服の一種

作務衣の特徴は、甚平のように上下に分かれていることです。

上着とズボンを別々に着るため、動きやすく着崩れの心配もないため、楽に着られます

上着は内紐と外紐を結ぶ「四つ紐」で縛るため、大きな動きをしてもはだけたりする心配もありません。

もともとは修行僧の作業着だった

作務衣はもともと禅宗の修行僧が着ていた作業着の一種です。

「作務」は修行僧に課せられた掃除や薪割りなどの作業であり、作業をこなす際に作務衣を着ていたとされています。

念仏を唱える際に着る「法衣」では作業しにくいため、動きやすく使い勝手の良い作務衣が重宝されていたのです。

旅館や飲食店で重宝されている

作務衣はその動きやすさと和の雰囲気から、現在では和風の飲食店や旅館などでも着られるようになりました。

従業員や店の雰囲気を統一できるだけでなく、その動きやすさと気兼ねなく使いまわせることから、多くの店で採用されています。

作務衣」と「甚平」の違い

作務衣とよく似た和服に「甚平」があります。

この章では作務衣と甚平の違いや共通点を見ていきましょう。

袖・裾の長さが異なる

作務衣と甚平の大きな違いは「袖や裾の長さ」です。

甚平がいわゆる「半袖半ズボン」なのに対し、作務衣の多くは「長袖長ズボン」タイプとなっています。

季節ごとに着分ける方も居れば、1年中作務衣を好んで着る方もいるため、好みで選ぶと良いでしょう。

袖口や足回りに違いがある

甚平は袖や裾を絞らない物が主流ですが、作務衣の中には裾や袖にゴムを施したものも多く販売されています。

これにより、作業をするときに袖を捲って留めたり、水場に裾が着かないようにすることも可能です。

また、作務衣の中には「身八つ口」が施され、腕を大きく動かしやすいものもあります。

素材はどちらも綿または麻が主流

作務衣と甚平はどちらも綿または麻で作られているものが主流です。

通気性が良く軽いため、夏場の作業や長時間の労働でも快適に過ごせます。

丈夫なので洗濯やクリーニングへの耐久性も良く、長い間使いまわせますよ。

作務衣の魅力を解説

作務衣の魅力を紹介します!

軽くて動きやすい

作務衣は麻や綿で作られているものが多く、軽くて動きやすいことが特徴です。

家事や屋外での作業など、多くの場面で活躍するため、一着持っておくと重宝します。

楽に着脱できる

作務衣は他の和服と比べ、非常に楽に着脱できる点が魅力と言えます。

上下が分かれており、下はズボンのように履くだけで良いので、あっという間に着替え可能です。

上着も紐で縛るだけで良いため、着物の着脱が苦手な方でも気楽に着られますね。

着崩れを気にせず着られる

作務衣は大きな動きをしても乱れることがないため、気にせず動き回れる利点があります。

着物の場合は大きな動きをすると、せっかくの着付けが台無しになってしまう場合も。

作業や動き回るシーンでも作務衣は重宝します。

普段着として使える

作務衣は下がズボンになっているため、部屋着や普段着として着ても快適に過ごせます。

街中に着ていくには少々野暮ったく見えるかもしれませんが、家の敷地内や近所に行く程度であれば気兼ねなく着られます。

ゆったりとした着心地でリラックスできるため、一日中着続けられますよ。

コスパがいい

作務衣は麻や綿でできている物が多く、丈夫で何度でも着回せる点も魅力のひとつです。

価格も安いものであれば3,000円台から購入できるため、1~2着持っていれば毎日着回せます。

破れにくさや耐久性の高さから、非常にコストパフォーマンスの良い和服です。

作務衣は女性でも着られる?

作務衣は男性向けか女性向けかを解説します。

男女どちらも着られる

作務衣は男性女性問わず誰でも着られます。

もともとは修行僧が着ていたため男性向けのイメージがありますが、旅館や飲食店で女性が着ているところも多いです。

女性でも普段着やパジャマ、作業服などに気兼ねなく使えますよ。

動きやすく妊婦さんにも便利

作務衣は動きやすくゆとりがあるため、妊婦さんにもおすすめです。

ズボンにゴムが使われている物があり履きやすく、上着も前開きで窮屈になりにくいため、お腹が大きくなる妊婦さんに向いています。

長袖長ズボンなので体も冷やしにくく、いざという時は捲ることもできるため、妊娠中にも使いやすいですよ。

作務衣の着こなし方

作務衣の着こなし方を解説します。

普段着から仕事用のユニフォームまで、さまざまな使い方ができますよ。

部屋着として使用する

作務衣はゆったりとした着心地であり、部屋着として使うのもおすすめです。

通気性の良い素材の物が多く、暑い時期のパジャマや部屋着にも適しています。

肌触りも心地よく、病みつきになる方も多いですよ。

仕事着として使用する

作務衣は本来作業着として使用されていたこともあり、仕事着として使うのにもぴったりです。

身八つ口が着いていて腕を動かしやすく、ズボンタイプなので気軽に動き回れます。

丈夫に作られている物が多いため、気兼ねなく使い回しましょう。

店舗用ウェアとして使用する

店舗用のウェア・ユニフォームとして使用する店も多いです。

特に旅館や和風のレストラン・カフェなどで使用されており、和の雰囲気にとてもマッチします。

動きやすさや耐久性が優れており、ウェアとしてのコスパも高いですよ。

作務衣はどこで買える?

作務衣は着物専門店で買えますが、最近ではホームセンターや大手アパレル店などでも入手できます。

もっと気軽に購入したい場合、楽天市場やAmazonなどのネットショッピングでも購入可能です。

目で見て購入したい場合は店舗を、価格やデザインなどを幅広く選びたい場合はネットショッピングを調べてみましょう。

まとめ

作務衣は作業着としてだけでなく、普段着や店舗用のウェアとしても着られる優れた和服です。

和服の中でも着やすく動きやすいため、幅広い使い方ができます。

レディースの作務衣も多く販売されており、女性や妊婦さんにも向いているので、ぜひ一度着用してみてくださいね。

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この記事を書いた人

「着物とりっぷ」は、着物でお出かけしたくなる、着物と旅行の情報メディアです。 着物の初心者さんでも読みやすい記事を投稿し、タメになる知識を提供させていただいてます.*・゚⁡

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