日常のファッションアイテムとして人気のある、扇子。
様々なデザインや素材のものがありますが、特に高級ブランドの扇子は、その美しさや高品質な素材などで魅了される方も多いはずです。
そこで今回は、高級扇子ブランドの中から、プレゼントにおすすめの10ブランドを厳選して紹介します。
扇子の高級ブランド10選
高品質な素材や美しいデザインで注目される、扇子の高級ブランド。
今回は、プレゼントにおすすめの10ブランドを紹介します。
白竹堂(はくちくどう)
出典:白竹堂公式サイト
白竹堂は、1718年(享保三年)に京都で創業した京扇子の老舗ブランドです。
扇子作りの職人技を伝承しつつ、現代に至るまで高品質で多彩な扇子を作り続けています。
扇子の柄や骨には、上品な彫り加工などあしらった高級感のあるものもあり、贈り物として大変人気が高いです。
ハイブランドな扇子メーカーとして幅広い世代から愛されています。
大西常商店(おおにしつねしょうてん)
出典:大西常商店公式サイト
大西常商店は、昭和初期から京扇子の製造、卸業、販売まで一貫した事業展開をしている、京都の老舗ブランドです。
大西常商店は、扇子の中でも特に高級感のある「絹扇(きぬうちわ)」を得意としており、
高品質な絹扇を生産しています。
伝統的な技術を守りながら、現代的な商品にも挑戦しており、アロマと扇子を融合させた”うつし香”が人気を集めています。
末廣堂(すえひろどう)
出典:末廣堂公式サイト
日本の伝統文化として愛される扇子。
その中でも名古屋扇子の老舗ブランド、大正元年に創業した末廣堂が作る扇子は、伝統的な技法を守りつつも、時代に合わせた新しいデザインが特徴です。
創業から現在に至るまで、扇骨・紙・折・仕上げの各工程において、手作りの製法を守り続けています。
山二(やまに)
出典:山二公式サイト
山二は、江戸中頃に扇子製造卸問屋として創業開始した、京扇子の老舗ブランドです。
20以上もの工程を、それぞれの職人が丹精込めて手作業で作り上げて、一本の扇子ができあがります。
伝統を重んじながらも、新しい扇子を作り続けている山二の扇子は、贈答用からカジュアルなものまで多彩なラインナップが特徴です。
京都五条にある山二・本店は、創業当時と同じ場所で営業しており、モダンな空間でゆっくりと扇子を選ぶことができます。
箔一(はくいち)
出典:箔一公式サイト
箔一は、金沢箔工芸品のパイオニアとして1975年に創業した金沢のブランドです。
約450年もの長い歴史の中、仏壇や蒔絵、屏風などの装飾として使われてきた金沢箔の技術は、「金沢箔扇子」という新たな作品を生み出しました。
扇面、扇骨、組み立てまで、職人の手作りにこだわった扇子は、金箔をまとうことでより一層、美しさと品格が増します。
宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)
出典:宮脇賣扇庵公式サイト
宮脇賣扇庵は江戸時代1823年(文政6年)に創業し、日本舞踊や飾り扇などあらゆる種類の扇子を扱う京扇子の高級ブランドです。
昭和34年には当時の皇太子殿下の結婚式にも祝の扇を献納した実績があり、職人の育成や技術継承にも力を入れています。
職人の技術と伝統を守りながら、手触りや開き具合、使い勝手の良さが高く評価されている扇子は、実用性と芸術性を兼ね備えた逸品です。
金彩扇子作家 米原康人(よねはらやすと)
京扇子の箔押し職人でもある米原氏のブランドコンセプトは「日本のアイデンティティーを表現する京扇子」であり、現代のライフスタイルに合わせたシンプルで統一感のあるデザインを提案しています。
米原氏の扇子は日本の伝統的な美徳を内包しつつ、現代の多様なシーンやファッションにもマッチする高いファッション性を持っています。
また、箔を使った表現を通じて、日本の美的感覚や伝統工芸の創造力を伝えています。
高久(たかひさ)
江戸時代から続いている高久は、浅草に店舗を構える伝統工芸品の老舗専門店です。
品格溢れる和の色彩と繊細な絵柄が美しく、幅広い年代の女性に人気です。
また和装や洋装を問わず使えるデザインが多く、耐久性も優れています。
江戸時代から伝わる職人技で作られた江戸扇子は、京扇子とは異なり、一人の職人が一貫して作り上げます。
舞扇堂(まいせんどう)
舞扇堂は、1200年もの歴史を持つ京扇子の老舗ブランドです。
京都・伏見に工房を構える伝統の扇子作りの専門店で、扇面絵師や職人が生み出す伝統美と専任のデザイナーが生み出すモダンな絵柄が魅力的*
婦人用・紳士用のほか、舞扇子や飾り扇子、お茶席扇子、檜扇、白檀扇子など幅広い種類があり、最高級の京扇子からカジュアルな扇子まで、品揃えも豊富で一流の品質を誇ります。
雲錦堂 深津扇子店(うんきんどう ふかつせんすてん)
雲錦堂 深津扇子店は、創業150年の老舗でありながら、現代的な美意識を取り入れたモダンな江戸扇子を作り続けている扇子の高級ブランドです。
1人の職人が30以上の工程を担当するため、細かな調整や独自の工夫が可能で、オリジナリティあふれる扇子が生まれます。
また、デザインにおいても古典的な伝統文様を現代的な感性と融合させ、オリジナルなデザインを追求しています。
江戸扇子は地紙の折幅が広く、丈夫で安定感があり、閉じる際には「ぱちん」という小気味良い音が鳴ります。
扇子の高級ブランドにある特徴は?
扇子は100円ショップで購入できる安価なものから、贈答用のものまで幅広い種類がありますが、扇子の高級ブランドにはどのような特徴があるのでしょうか?
扇骨の数や両面紙の技法、馴染みやすさなど、扇子の高級ブランドがもつ特徴についてご紹介します。
扇骨が多い
高級扇子は、「扇骨が多い」という点がひとつです。
一般的には15本〜25本の中骨が使われますが、高級ブランドではより多くの中骨を採用しています。
35本や45本といった、より多くの中骨を持つ扇子は、その重量感や扇ぐ時の風の質が格別です。
両面紙
高級扇子では、扇子の扇面に紙を両面に張り合わせる技法が用いられます。
扇子は裏表どちらから見ても美しく、繊細な装飾や絵画が楽しめるのです。
美しいデザインが光り輝く一方、裏返しても品質が変わらないのも高級扇子の特徴のひとつです。
馴染みやすい
高級扇子は、素材として竹の皮部分に近い部分が選ばれます。
密度が高く、しなやかさを持ちながらも耐久性があるという魅力があり、扇子はしっかりとしたシルエットを描きながらも、自然に手に馴染んで持つことができるのです。
扇骨の多さ・両面紙の技法・馴染みやすさという3つの要素が、高級扇子の魅力と品質を際立たせています。
それぞれの特徴が組み合わさることで、一つ一つの扇子が繊細で上質な存在となり、扇ぐ喜びをさらに高めてくれます。
高級な扇子のデザイン
高級な扇子のデザインには、どのような特徴があるのでしょうか?
「刺繍扇」、「仕舞扇」、「飾り扇子」についてご紹介します。
刺繍扇
刺繍扇は、刺繍で美しい柄を施した絹地を扇面紙に貼り合わせて作られる扇子です。
刺繍扇は職人の手によって丹精込めて作られ、刺繍の技術や美意識が光ります。
細かな刺繍糸を使い、模様や図柄を緻密に表現しており、その美しさは一目でわかります。
一見すると絵画のような見た目を持ちますが、近くで見ると刺繍の風合いや細部の美しさが感じられるのが特徴です。
仕舞扇
仕舞扇は、能や狂言などの伝統芸能で使用される特別な扇子です。
中啓(ちゅうけい)と仕舞扇(鎮折)の2種類があり、どちらも通常の扇子より大きく、図柄や骨の
色に多様性があります。
仕舞扇は開閉しやすく、飾りやすい造りで、インテリアとしても人気です。
扇骨の数は通常の扇と同じく10本ですが、流派によって使われる扇骨の色や紋様が異なります。
仕舞扇は美しい紋様や色彩から観賞用としても人気があり、玄関や床の間、茶室、リビングルームなどで飾られます。
飾り扇子
飾り扇子は、美しい装飾や細密な絵柄が施された、主に観賞や飾りとして用いられる扇子です。
飾り扇子の特徴は、扇面に描かれる絵画や刺繍、箔などの装飾です。
絵画は手描きされることが一般的で、風景や花鳥、伝統的な文様などが描かれます。
扇子は末広がりの形状をしているため、縁起物として人気があるので贈り物にも最適です。
まとめ
今回は、高級扇子ブランドの中から、おすすめの10ブランドを紹介しました。
それぞれのブランドには、独自の美しさや素材、工芸技術があり、プレゼントにも最適です。
扇子は、日本の伝統文化のひとつであり、様々な場面で活躍するファッションアイテムでもあります。
高級扇子は、その美しさや品質からも人気があり、贈り物としても喜ばれることでしょう。
ぜひ、特別な方への贈り物や自分へのご褒美に、お気に入りのブランドを見つけてみてください。