着物でのお出かけは一人でも安心!特典サービスイベント情報から注意点まで

着物のお出かけで、こんなお悩みはありませんか?「着物でお出かけしたいけれど、一人だと不安…」「イベントも何も無いのに着物を着るのは変かな?」

そんなお悩みを解決できる、イベント情報やサークル活動、お出かけ時の注意点などをご紹介します。実は一人の着物でも安心して出かけられる場所は、意外と多いんです。

目次

一人のおでかけでも安心!着物が似合うスポット5選

扇子を扇いでる女性

着物を着ていても違和感がなく「映える」スポットは、案外たくさんあるのです。これらのスポットなら、着物で一人でも安心してお出かけできます。

観劇・コンサート

歌舞伎やお芝居、コンサート会場は、着物姿の方がたくさんいらっしゃいますので、一人でもお出かけしやすいスポットです。

観劇

昔から歌舞伎では着物に贔屓の役者の紋を入れるなどの「推し活」が流行っていました。現代でも、着物や羽織をお芝居のテーマや推しのカラーに合わせることで、お芝居をより一層楽しむことができます。

コンサート

観劇だけでなく、コンサートやライブにも着物で出かけてみましょう。最近の着物や帯の中には、ピアノの鍵盤や音符、楽器がデザインされたものがありますので、コンサートにあわせたコーディネートを楽しむことができます。

美術館

外でのイベントは雨や寒暖差が気になりますが、室内で楽しめる美術鑑賞は、着物でのお出かけにぴったりなスポットです。最近の美術館はアート鑑賞だけでなく、図書スペースで読書を楽しんだり、カフェでお茶を飲んだりと1日中楽しめます。また、絵画をモチーフにした帯などを身に着け、絵画鑑賞をするのもおしゃれです。

骨董市

骨董市のメリットは安い値段で着物が購入できることと、個性的なアンティーク柄の着物が手に入ることです。また、着物以外の骨董品を見て回るのも楽しく、まるで宝探しのような感覚で楽しめます。骨董市に着物を着ていくと、自分の着物と商品とのコーディネートが想像しやすいというメリットがあります。

着物イベント

企業や団体が主催する着物のファッションイベントも、着物を着ていく場所に適しています。

ファッションショー

和ブランドや、呉服店が主催する着物のファッションショーは、着物の最新デザインを間近で見ることができるチャンスです。洋服のファッションショーとは異なり、展示会やワークショップなども同時に開催されるため、身近に着物文化を楽しめます。

展示会(着物サローネ)

定期的に開催される着物専門の展示会は、多くのブランドが出店し、展示会やトークイベント、マルシェなどが集まるイベントです。最新の着物トレンドやデザイン、ブランドの取り組み等がわかりますし、小物や雑貨の購入もできて楽しいイベントです。

染の小道(染め物イベント)

東京都新宿区で毎年開かれるイベント「染の小道」は、染色が盛んだった街・落合、中井で行われる着物イベントです。川に色鮮やかな反物が飾られ、工房の見学やリサイクル着物の販売、フードの販売など、街を散策しながら気軽に着物文化を楽しめます。

観光地

着物で観光地を巡るのは、いつもと違う旅気分を楽しめます。でも、着物で旅行先に出かけるのは面倒…という方には、レンタル着物や着付けサービスなどもあります。それらを利用すれば現地では手ぶらで着物を楽しめます。

レンタル着物

浅草や金沢、京都といった主要な観光地には、レンタル着物のサービスがありますので、好みの着物で観光地を散策できます。また、金沢は地元の名産である加賀友禅のレンタルや、京都での舞妓姿体験など、その土地ならではの着物や代表的な装束を楽しめます。

着物サービス

定期的に着物に関連したイベントが行われている観光地も多く、これらのスケジュールをあらかじめ確認しておくと、旅行先で着物を着ることで割引などのサービスが受けられます。

その他

こうしたお出かけ場所の他に、着物でのおでかけをしたい場合は、お茶や華道、日本舞踊などの和の習い事はいかがでしょう。着物を着る機会が増えるほか、和の習い事は着物での所作が磨かれるのでおすすめです。

着物特典サービスでお得にお出かけ

着物を着た女性3人が一緒に撮影した画像

全国各地で着物普及のためのさまざまなサービスが開催されています。これらのサービスを利用することで着物を着て街を歩けばお得に観光地を楽しむことができるのです。

着物パスポート

着物関連産業や観光地、地元企業を盛り上げるために設定された「着物パスポート」という制度があります。着物姿でこのパスポートを使うと、現地での特典が受けられます。

京都きものパスポート

京都きものパスポートは、着物姿で「きものパスポート」アプリを提示すると、京都市内の提携先でお得な特典や割引などを受けられるサービスです。カフェやショップでの特典のほか、着付けを無料で直してくれる「着くずれレスキュー」は、着物初心者にうれしいサービスです。

日本橋きものパスポート

東京・日本橋では、着物や浴衣で「日本橋きものパスポート」を提示すると、提携店でのサービスが受けられます。一年を通じて着物関連のイベントが開催されているため、いつ訪れても楽しい街です。日本橋きものパスポートは、着物姿の同伴者がいれば洋服でもサービスが受けられるので、友達を誘いやすいというメリットがあります。

全国各地の着物イベント

着物を着た方が並んでいる画像

実は、全国各地で着物に関するイベントが多く開催されています。観光地や大都市のほか、着物の産地や城下町などで定期的に行われるイベントは、一人でも参加が可能です。

定期開催のイベント

毎月、定期的に開催されている着物イベントは、スケジュールを合わせやすいというメリットがあります。

川越きものの日(埼玉県川越市)

毎月、8のつく日に行われる「川越きものの日」に着物で川越の街を散策するだけでさまざまな割引やサービスが受けられます。きものパスポートのように、アプリやスマホ画面を提示する必要がありません。川越では、きものの日にあわせて縁日や骨董市が開催されています。

円頓寺・四間道界隈 着物日和(愛知県名古屋市)

円頓寺・四間道の各商店街では、毎月第一土曜日と日曜日に着物で訪れると、協賛店でお得なサービスが受けられます。こうしたイベントは着物姿で商店街を気軽に買い物を楽しめるのが魅力です。

期間限定開催のイベント

観光シーズンや祭りの日程にあわせて開催される着物イベントは、着物での旅行の目的にもなりますし、近隣であれば着物でお出かけの目的にもなります。

愛知県犬山市きものイベント

毎年、秋から冬にかけて開催される「犬山着物キャンペーン」は、着物姿で訪れるとさまざまな特典が受けられます。また、夏の間は浴衣の特典がある「犬山納涼さんぽ」も開催されています。

新潟県十日町市きものまつり

古くから着物の生産地として名高い十日町市では、毎年ゴールデンウィークに「十日町市きものまつり」が開催されます。こちらのお祭では、二十歳の集いや十三参りといった地元の子供達のイベントや観光客向けの着物レンタル、スタンプラリーなどもたのしめます。

着物友達が見つかる、気軽な着物サークル

スマホを持っている着物女性

一人でお出かけするのも気軽でいいけれど、着物友達を増やしたい。いろいろなイベントに参加したい。という方には着物サークルはいかがでしょうか。最初は一人での参加でも、その場で交流がうまれます。参加方法も、ただ着物でお出かけするだけの簡単なものが多いので安心です。

キモノでジャック(全国)

キモノでジャックは全国各地で定期的に開催されるイベントサークルです。その内容は月に数回、着物を着て指定の場所に集まるだけという簡単なもの。その場で着物友達をつくったり、一緒にイベントを楽しんだりと着物でのお出かけの機会が増えるサークルです。

気軽なきもの会(京都)

関西地方を中心とした着物サークル「気軽なきものの会」は、イベント参加や着物会議など、着物に関する知識が学べたり、着物ユーザーと交流できたりします。入会手続きもなく、イベントに参加できます。

川越きもの散歩(埼玉)

川越きもの散歩は、毎月28日に行われる成田山別院での骨董市に着物であつまるだけの気軽なイベントが楽しめる会です。他にも、着物イベントや埼玉県産の絹糸を作る試みなど、着物の普及につとめています。

お出かけの注意点

着物でお出かけをする場合、いくつかの注意点を学んでおくと、いざという時に役立ちます。

いざという時、あると便利な持ち物類

着崩れや食事の際のシミなど、着物のお出かけには注意が必要です。いざという時バッグの中に入れておくと便利な持ち物をご紹介します。

  • 手ぬぐい…食事の時に着物を守るために使います
  • 絆創膏…草履や鼻緒でできる足指の擦れを防ぎます
  • 風呂敷…羽織りの代わりや買い物バッグとして
  • 腰紐…着崩れの直しや襷がけ用に

このように、お出かけの場所に合わせて着物の持ち物を工夫してみましょう。

着物でのマナーや所作

着物でのお出かけの際には、マナーや所作に気をつけましょう。大股で歩いたり、姿勢が悪かったりすると、せっかくの着物姿が台無しです。

お出かけ場所でのルール

人が集まる場所での着物姿はルールを守って、TPOに合わせた振る舞いを心がけましょう。

観劇

歌舞伎や演劇では、観客や出演者を気遣う装いを心がけます。下駄は音が大きく演出の妨げになることもあるため、着用を控えましょう。また、客席ではできるだけ席にぴったりと背をつけて、後ろの席の人に配慮することも大事です。

美術館

着物で美術鑑賞に行く場合、振り袖や訪問着など、鮮やかな色彩や柄の着物は絵画鑑賞の妨げになります。主張しすぎない装いを心がけましょう。観劇と同じく、下駄は音が響きやすいので草履や靴などのコーディネートがおすすめです。

食事

着物での食事は、袖と汁物の扱いに気をつけましょう。うっかり袖が引っかかってしまい、食事をこぼしたり食器を倒したりしないように、取るときは片方の手で袖を抑えておくと安心です。また、汁物やソースのかかった料理のときは、襟元に大きめのハンカチや手ぬぐいをつけて、汚れを防ぎます。

まとめ

着物は、一人でのお出かけでも十分に楽しめます。定期的に行われるイベントに参加したり、観光地で着物を楽しんだり、サークル活動で着物友達を増やしたりと、さまざまな方法でお出かけを楽しめるのです。

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この記事を書いた人

【「着物とりっぷ」サイト管理者】呉服屋に嫁いだ嫁
結婚後、夫の実家が呉服屋だったことで着物に関するサイトを運営中.*
「着物はハードルが高い」と感じる方でも、日本の美しい文化を身近に感じてもらえるように。
着物の情報を随時発信中✍︎꙳⋆

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