着崩れしないコツ!着物で正座の仕方・補助アイテム・対処法を知って和服美人を目指そう

正座をする着物女性

着物初心者にとって、正座は着崩れや座りジワなど、恥ずかしい失敗を招く不安の種ですよね。

「正しい正座を知りたい!」「どうすれば着崩れを防げるの?」そんなお悩みを解決するため、この記事では、着物を着ている時の正座の仕方を徹底解説!

正座の負担を減らすグッズや、着物の着崩れを防ぐ裏技、さらには自分でできる着崩れ対処法も紹介するので、着物着用時の正座でお困りの方は必見です。

目次

着物が着崩れしない正座の仕方

正座をする着物女性

着物初心者が直面しやすい、正座での3大ハプニングは、「着物の着崩れ」「裾にできる座りジワ」「足の痺れ」です。

いくら着物に慣れていなくても、恥ずかしい思いをしたり、周りの人に心配をかけてしまう事態は誰でも未然に防ぎたいはず。

そこで、まずは着物を着ている時の正しい正座の仕方を知って、3大ハプニングに備えましょう!

着物を着ているときの正座の仕方

まず、右足を半歩後ろに引いて、右手で上前を少し引っ張ります。

次に、左手で太もものあたりを抑えながら腰を落とし、上前を撫でるように右手を滑らせながらゆっくり膝をつきましょう。

膝の間にこぶし一つ分の隙間をあけて、両足の間に腰を下ろしたら、最後に両膝を持ちあげて上前の裾の乱れを整え、座りなおせば、正しい正座の完成です。

正座をしている時の姿勢

かかとの上ではなく、両足の間にお尻を置いて座りましょう。

足の親指は重ね、体重を膝の方にかける意識で背筋を伸ばした姿勢を保ちます。

前重心の姿勢は、座り姿が美しく見えるだけでなく、足のしびれ対策にもなるので一石二鳥ですよ!

正座から立ち上がるときは?

正座から立ち上がるときは、座る手順の逆再生をイメージしましょう。

まず、かかとを立てて、その上にお尻を置きます。

右手で上前を抑え、左手は太もものあたりに添えてゆっくりと立ち上がりましょう。

着物で正座するときの補助アイテム

黄色の振袖を着て写真を撮る女性

ここまで、着物の着崩れや座りジワを防ぐ、着物着用時の正しい正座の仕方を解説しました。

しかし、正座と言えば、足の痺れはつきもので、いくら体に負担をかけない正しい姿勢を取っていても、その不安は拭い切れませんよね。

そこで、次は、正座をする場面で重宝する、足の痺れを軽減するグッズを紹介します。

正座用の足袋

足の甲の部分に、クッション性のあるやわらかい綿が詰められている足袋です。

見た目は普通の足袋と変わらないのに、長時間の正座が必要なシーンでも足が痺れにくくなる優れもの!

「正座用にわざわざ足袋を買うのは…」という方は、いつもの足袋の下に付けるだけで、足の負担を軽減できるパッドタイプの商品がおすすめです。

楽屋足袋 正座用

老舗の足袋メーカーが販売している正座用の足袋です。

甲の部分にわたが入っているだけでなく、生地には伸縮性のある特殊な綿素材を使用しているため、何度も立ち座りするときでも足にフィット。

履くだけで足の痺れや、座りだこの予防ができます。

足座ぶとん

素足に装着するパッドタイプのクッションです。

足の甲部分にクッションが当たるようにセットし、その上から足袋を履けば、簡単に足の痺れ対策ができます。

また、クッションが土踏まずに当たるよう装着すれば、立ち仕事の際の足裏への負担が軽減できるため、汎用性が高く、1つ持っておくと安心です。

正座椅子

正座をするとき、足に体重をかけることなく、スマートに座れる正座椅子。

座椅子タイプやクッションタイプ、持ち運びやすい折り畳み式のものまで幅広い商品が販売されているので、使用シーンに合わせて購入できます。

正座椅子があれば、足の痺れが解消されるだけでなく、綺麗な姿勢の維持にも役立つため、用意しておいて損はないでしょう。

正座がらくにできる正座椅子

様々な柄の中から好きなものを選べる日本製の正座椅子です。

こちらの商品は、脚がしまえる折り畳み式で、持ち運びに便利!

使用しないときは、なんと5.5㎝の厚みに畳んでおけるので、収納場所にも困りません。

正座椅子

100㎏の重さまで耐えられる木製の正座椅子。

頑丈な作りなのに1.5㎏と軽く、大きさもコンパクトなので、他の人と一緒に正座をするシーンでも目立ちません。

シンプルでお洒落なデザインなので、普段使いにもおすすめです!

正座するときの着崩れ対策

帯を締めてもらう女性

着物を着ている時、最も心配なことと言えば、着物の着崩れ。

自分で直すのは難しそうだし、正座から立ち上がった時、着崩れに気が付いてあたふたするのは避けたいところですが、実は着物を着崩れにくくする方法があるんです!

ここからは、誰でもできる着物の着崩れ対策を紹介します。

着付けを工夫する

始めから正座をすることが分かっている場合は、着付けの際に、通常よりも上前を2〜3cm深めに合わせましょう。

ゴムベルトではなく、腰ひもを使ってしっかり着付けることも、着崩れを防ぐうえでは重要です。

茶道のお稽古など、正座をするシーンが多いという方は、あらかじめ前幅を広めにとった着物を仕立ててもらうのもおすすめですよ。

激しい動作は控える

洋服に慣れた生活をしていると、着物を着ていても、ついつい激しい動作をしてしまいがち。

大股で歩いたり、ドシンと座ったり、大きな動きを繰り返すと、着物はすぐに着崩れて、最悪の場合、だらしなくはだけてしまうことも!

着物を着ている時は、「小さく」「ゆっくり」動くことを心掛け、和服の似合う上品な女性を演出しましょう。

着崩れてしまった時の対処法

色打掛を着付けてもらう女性

着崩れ対策をしっかり施して、スマートに着こなしたい着物。

しかし、いくら着付けの時に工夫をしたり、激しい動作は控えてたりしていても、何度も立ち座りを繰り返せば、着物は自然に着崩れてきてしまいます。

そこで、次は、着崩れて困ったときに、簡単に実践できる着崩れ対処法を解説します。

裾が着崩れたとき

前身頃からおはしょりの下に手を入れて、下がった裾を腰ひもに挟み込み、おはしょりの形を整えましょう。

お尻まわりにたるみが出来たときも、直し方は同じ。

背中側のおはしょりの下に手を入れて、たるんだ部分の生地を腰ひもに挟み込めば、美しい後ろ姿にお直し完成です。

襟元がはだけてきたとき

下前の襟がはだけてきた場合、左脇下の身八つ口に手を入れて、襟を優しく引っ張り、正しい位置に合わせます。

右手で、上前の襟をスーッと撫でるように整えればお直し終了。

上前の襟が乱れている時は、上前の襟と繋がっているおはしょりの部分を下に引いて、形を整えれば完成です。

帯が下がってきたとき

まず、両手を帯の下に入れて、ぐっと持ち上げましょう。

今度は両手を帯の上側に持ち替えて、もとにあった位置まで帯を引き上げて戻します。

「何度も帯がずり落ちてくる」という場合は、背中側の帯の下にハンカチや手ぬぐいを差し込んで、隙間を埋めておくと安心です。

もっと知りたい!着物を着ている時の美しい座り方

チェックの着物着てベンチに座る女性

ここまで、着物を着ている時の正しい正座の仕方や、正座をするときの便利グッズ、着物の着崩れへの対処を紹介していきました。

しかし、現代では「座る」と一口に言っても、椅子に座ったり、車の座席に座ったりと様々な動作がありますよね。

そこで、ここからは、着物を着ている時の「座る」という動作について、疑問に思いやすいポイントを解説していきます。

椅子に座る場合は?

椅子の左側に立って、右手で軽く上前を引き上げます。

椅子に座るときは必ず、左から。

ゆっくりとした動作を心掛け、帯をつぶさないように浅く座るようにしましょう。

車の座席に座るときは?

車に背を向けて、上前を軽く右手で引き上げます。

まずは腰から座席に座り、つぎに頭を車内に収めてから、両足を浮かせて、体を正面に回転させて乗車します。

椅子に座っている時と同じく、帯をつぶさないよう、浅く腰をかけることを常に意識しましょう

男性が座るときの所作は?

男性が座るときの所作は、正座でも、椅子に座るときでも、基本的には女性と同じです。

正座の場合は、手を太ももに置いておくと収まりがよく、男性らしい威厳ある姿に見えるのでおすすめ!

着物着用の際、男性は上に羽織を着ることも多いので、座ったときに羽織の裾がお尻の下敷きにならないよう注意しましょう。

まとめ

今回は、着物を着ている時にハプニングが起こりやすい正座について、正しい座り方から困ったときの対処法まで、詳しく解説していきました。

着物に慣れていなくても、事前に知識を頭に入れておけば、過度に心配する必要はありません!

美しい座り姿勢や、丁寧な動作を心掛けて、和服美人を目指しましょう。

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この記事を書いた人

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