着物を綺麗に着こなすために大切な「着付け」。
綺麗に着こなすには欠かせない着付けですが、依頼するとなると料金が気になりますよね。
この記事では着付けの料金相場を紹介します!
場所ごと・着物の種類ごとに必要な費用を細かく解説しますので、よければ参考にしてください。
着付け料金は場所や着物の種類で変わる
着付けにかかる料金は、依頼する場所や着物の格・種類など条件によって変わります。
どんな条件が料金に関わるのかを確認していきましょう。
着付けを受ける場所
和装の着付け料金は、美容室や結婚式場、ホテルなど場所によって変わります。
専門店などに所属している”着付け師”に依頼することも可能であり、値段も各店舗によってマチマチです。
着物を着る目的や値段によって着付けを受ける場所を選ぶと良いでしょう。
着付けてもらう着物の種類
着付けにかかる料金は、身に着ける着物の種類や格によっても変わります。
成人式や結婚式のような格の高い着物を着るイベントでは、料金が高くなる場合が多いです。
格の高い着物の留袖や、帯結びが複雑な振袖の着付け料金は高額になると覚えておきましょう。
ヘアセットやメイクの有無
髪型のセットやメイクは、依頼する店によっては別料金の場合があります。
やや高くなりますが、身に着ける生地の雰囲気に合わせたセットを受けられるでしょう。
自分で行う方もいますが、大事な場面の着付けの際は、利用するとより綺麗に着物を着こなせますよ。
【場所別】着付けを受ける値段相場
美容室・式場など、場所ごとの着付け料金相場を紹介します!
美容室
美容室での着付けは6,00円〜30,000円前後が相場となります。
ほとんどの場合、着付け料金だけでなくメイク・ヘアセット込みの料金が必要です。
美容室では成人式シーズンに着付けが高額となりやすく、特に振袖の着付けは20,000〜30,000円ほど必要です。
結婚式場
ホテルなどの結婚式場で受けられる着付けの料金は5,000〜20,000円が相場です。
式場で着物を貸し出す場合、レンタル料と着付け料金がセットになっている場合もあります。
髪型のセットやメイク代が含まれていることもあるでしょう。
着付け師
着付け師に依頼する場合の相場は3,000〜20,000円です。
着付けのみで依頼できるため、プランによっては大幅に費用を抑えられるでしょう。
もちろんメイクなども依頼可能なので、必要な内容を相談してみてください。
個人の着付け師はSNSで探そう
最近ではSNSで仕事を募集している着付け師もいます。
着付け師は専門店にいるイメージがありますが、個人で仕事をする方はInstagramなどSNSで依頼可能です。
X(旧:Twitter)やインスタの検索窓で「着付け」と検索すると、着付けを行っている着付け師を見つけられますよ!
出張着付けサービス
出張着付けサービスとは、着付け師を自宅や会場に呼ぶサービスを指します。
基本の費用と別に出張料が必要な場合が多く、費用はおよそ1,000〜5,000円ほどです。
訪問して受けるよりお金はかかりますが、時と場合によっては役に立つサービスと言えるでしょう。
依頼する時間で料金が変わることもある
場所次第ではありますが、着付けを開始する時間で料金が変わることがあります。
特に成人式では早朝4時〜5時でなければ予約が取れず、早朝料金が割増でかかることも覚えておきましょう。
早朝料金は2〜5割ほど加算されるので、予約時に早朝割り増しの有無を確認しておくと良いです。
【種類別】着物の値段相場
着物の種類ごとの着付け料金を解説します!
振袖
振袖の着付け料金の相場は10,000〜30,000円ほどです。
帯の締め方が複雑なことや、髪型・化粧を華やかにすることから料金は高めとなっています。
なお、成人式用に振袖を購入・レンタルする場合、髪型やメイクの料金が含まれる場合がほとんどです。
留袖
留袖の着付け料金は5,000円〜20,000円が相場です。
留袖は結婚式などで着る格の高い着物であり、式場やホテルでレンタルする方も多いでしょう。
ホテルや式場でレンタルする際は、髪型のセットや着付けレンタル料に含まれている場合があります。
訪問着
訪問着の着付け料金は4,000〜10,000円が相場です。
造りがシンプルなことから着付けの工程が少ないため、振袖・留袖よりも安価となりやすいです。
髪型のセットやメイク込みでも費用は比較的安く依頼できますよ。
小紋・紬
小紋・紬の着付け料金は3,000〜8,000円が相場となります。
造りや帯の結び方が簡単な着物なので、料金も安く依頼可能です。
メイク・髪型のセット料金を足しても10,000円前後で依頼できるでしょう。
浴衣
浴衣の着付け料金相場は2,000〜8,000円程度です。
浴衣は下に長襦袢を着ないので工程が少なく、髪型のセット込みでも10,000円かかることは稀です。
着るのが容易なので自分で着付ける人もたくさんいます。
七五三(子どもの着付け)
子ども向けの着付けや七五三の際の料金は5,000〜20,000円が相場です。
七五三の着付けでは7歳から帯締めや髪型の費用が入るので、3〜5歳と比較し料金が高くなります。
また、七五三シーズンは予約が込み合うことから価格が上がることに注意しましょう。
着付け費用を抑えるには?
着付け料金をなるべくかけたくない方のために、費用を抑える方法を紹介します!
早割やクーポンを利用する
レンタル店や美容室などでは、着付けの早割やクーポン配布を行っていることもあります。
成人式や卒業シーズンは予約が殺到するため、早期予約で割引を受けられないかみてみましょう。
割引以外にも着付け時間を選べるメリットがあるため、早めのレンタルや着付け予約がおすすめです!
学割やセットプランを利用する
レンタルショップでは「学割」や「セット割」を提供していることがあります。
学生が着物をレンタルした場合に着付け料金を無料にしたり、2着以上レンタルすると割引されるプランです。
イベントや結婚式に出席する人と一緒にレンタル・着付けをしてもらい、お得に利用しましょう!
知り合いや家族に着付けてもらう
着付けや着物の知識がある家族・友人がいる方は、着付けを依頼すると良いでしょう。
友人や知人であればお礼はすべきですが、それでもプロに依頼するより安く済ませられますよ。
家族に頼めば費用無しで着付けを受けられるため、身内に着物の心得がある方は相談してみてください。
着付け以外は自分で行う
ヘアセットやメイクを自分で行うことで、着付けにかかる費用を軽減できるでしょう。
着付け料金とヘアセット・メイク料金が別の場合にはぜひ挑戦してみてください。
ただし、成人式や結婚式などの場合はプロに任せた方が綺麗に着付けられますよ。
自分で着付ける
自分で着付けを行えば着付け料金は無料です。
普段着代わりやデートなど、カジュアルに着物を着る機会には挑戦してみると良いでしょう。
着崩れしない工夫など気を付けることが多いため、普段から練習しておくといいかもしれませんね。
教室に通えば自分で着付けできる
自分で着付けできるようになりたい方は、着付け教室に通えば技術を身に着けられます。
有料の教室が多いですが、中には無料の教室もあるので興味があれば参加してみると良いでしょう。
着付け教室についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
着付けはプロに頼んだ方が良い?
着付けを専門家に依頼するメリットとデメリットを説明します!
着付けを依頼するメリット
プロに着付けてもらうことで、より美しく着物を着こなせるでしょう。
着崩れしにくいうえ、着物の柄やデザインに合ったヘアセットやメイクを受けられます。
冠婚葬祭や大きなイベントなど、人目を気にするシーンではプロに依頼したほうが良いと言えますね。
着付けを依頼するデメリット
プロに着付けを依頼するデメリットは、とにかく費用が高額になりやすいことです。
着物の格や、着付けの会場次第では数万円かかるうえ、イベントによっては朝早くから行く必要もあります。
自分で着付けを行える、または家族や知り合いに着付けてもらえるなら依頼しないという選択肢もあるでしょう。
まとめ
着付け料金は、利用する店や着物の種類・格によって差があります。
場合次第では高額となるため、店の料金表をきちんと確認すると良いでしょう。
依頼すれば間違いなく綺麗に着こなせるので、着物を目いっぱい楽しみたい方は検討してみてくださいね。