【着物とは】全種類わかりやすく簡単に解説*魅力や着付け方も紹介

振袖の画像

着物を初めて着る初心者さん必見!

着物の正装はどれなのか、普段着として着用しても良い着物などを紹介しています。

着物を着るメリットとはどんなことがあるのか、着物を着る手段なども掲載しているためぜひ参考にしてみましょう。

目次

着物とは

各地で発展した職人の技術と日本人の美意識が込められた着物(英語圈でもKimonoと知られている)は、今や世界でも注目されています。

日本の民族衣装である着物について、まずは基本の知識からおさえていきましょう。

日本の民族衣装で伝統技術が施されている

ピンクの着物画像

日本の伝統的な衣服である「着物」。

現代では日常的に着ることは少なくなりましたが、七五三や成人式、結婚式などの人生における大切な行事では多く着用されています。

着物の種類解説

基本的な着物の種類をいくつかご紹介します。

呉服|絹の生地を使用した着物

呉服の画像

「呉服」とは、着物を仕立てる前の絹の生地のことを指します。

弥生時代中期に、呉(現在の中国)から日本に絹の生地が伝わりました。

当時は生地のことを「服(はとり)」と呼んでいたことから、「呉から来た絹の服(はとり)」で「呉服」と言われたようです。

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留袖|礼装の「黒留袖」、準礼装の「色留袖」

留袖の画像

留袖の種類は「黒留袖」と「色留袖」2つがあります。

ひとつめの「黒留袖」は、既婚女性の礼装です。

主に結婚式や披露宴で、仲人婦人や新郎新婦の母親、既婚の姉妹など、新郎新婦に近い人のみが着用するもので、胸には柄がなく、着物の帯下から裾にかけて友禅で柄を染め付けるデザインが特徴となります。

ふたつめの「色留袖」は、未婚・既婚問わずに着ることができる準礼装の着物です。黒留袖と同じく、着物の帯下から裾にかけて柄が広がっています。五つ紋や比翼を付けるなどルールに乗っ取った仕立てを自分でおこなえば(外注も可)、黒留袖と同じ礼装としても着用できるでしょう。

どちらの留袖も、フォーマルな着物の中でも特に格式の高い着物です。

振袖|柄が華やかで未婚女性の礼

振袖を着ている子供


成人式でお馴染みの、華やかな柄と長い袖が特徴的な着物「振袖」。

未婚女性の礼装として、成人式だけでなく、親戚や友人の結婚式でも着用できます。

袖が長い理由のひとつに、「袖を振る動作」が関係しています。

昔、袖を振る動作は異性に対して想いをアピールする手段だったため、袖が長い着物を着るということは、未婚女性にのみ許された、着物の仕立て方とされていました。

卒業式には袴と合わせて着用できるため、結婚前の女性にとっては出番の多い着物と言えるでしょう。

浴衣|湯上り着物や街着として着る

浴衣の女性が振り向いている画像

木綿の生地に柄を染め上げた「浴衣」。

現代では花火大会やお祭りなどに着ることが多いですが、もともとは湯上がりなどに着るくつろぎ着として親しまれていました。

生地の素材や柄の雰囲気により、下に襟付きの肌襦袢を着ることで、夏用の着物としても着用できます。

喪服|黒無地で紋が記されている喪の正装

喪服を着ている女性

「喪服」は黒い無地に紋を施した着物で、葬儀や告別式で着る礼装です。

喪主や親族は、家によっては三回忌まで着る場合もあります。

長襦袢・半襟・足袋は白で合わせ、それ以外は小物も含めて黒で揃えるのがしきたりです。

訪問着|控えめな柄が多い準礼装

青い訪問着を着た女性

華やかさと品格を併せ持つ準礼装の着物「訪問着」は、留袖の次に格のある着物で、結婚式やパーティーといった晴れがましい席にぴったりです。

また、お子様の入学式やお宮参り・七五三といった行事にもふさわしく、上品で控えめな柄のものを1枚持っていると、様々な場面で重宝します。

付け下げ|訪問着よりも場所を選ばない

「付け下げ」は、訪問着の略式である略礼装です。

華やかな柄のものを選び、金糸銀糸を使った重ための帯でしめれば、訪問着とほぼ同格の着物となるため結婚式等でも着用できます。

また、控えめですっきりとした柄を選べば、おしゃれ着としてちょっとしたお出かけにも着られます。

訪問着よりも場所を選ばず、幅広いシーンで着られる万能な着物です。

紬|高価なものが多いカジュアル着物

全国各地で生産される織りの着物「紬」。

有名な大島紬や結城紬など、各産地で手間暇かけて織り上げられる手織りの紬は、高価なものも数多く、着物ファンを魅了しています。

街着やお稽古着など、カジュアルな場面で楽しく着られます。

着物を着る方法

着物を着るにはどういった方法があるのかをご紹介します。

着付けを学ぶ

着付けをしてもらっている画像

着付け教室に通うことで、確実で綺麗に着物を着る方法を学ぶことができます。

着付けをマスターしたい方や、独学だとやる気が続かない方は、着付け教室に通うことをおすすめします。

全国各地で多くの着付け教室が開講されているため、ぜひ自分に合った教室を見つけてみてください。

1人で着付けをする

自分で帯を直している画像

もうひとつの方法は、独学で着付けを学ぶ方法です。

現代ではYouTube等に、着付けの仕方が学べる動画が数多く公開されています。

教室に通う時間がない方や、お金をかけずに着付けを学びたい方におすすめの方法です。

着物の魅力

着物を着るメリット(魅力)とはどういう点があげられるのかをご紹介します。

季節表現ができる

水中で金魚が泳いでいる画像

日本人は昔から、日本の四季に合わせた着物を楽しんできました。

素材はもちろん、季節折々の花や年中行事に合う着物や帯の柄を選ぶことで、季節感を楽しめます。

さらに、着ている本人だけでなく、着姿を見た人にも四季を楽しんでもらえるのも着物の良いところです。

華やかな服装ができる

派手な振袖を着ている女性

普段の洋服では派手に思えて身に着けることができない柄や色も、和装では違和感なく楽しむことができます。

和服には、着る人の気持ちまで華やかに彩る力があるため、華やかなもの・美しいものを身にまとうことで、自然と気分も明るくなるでしょう。

注目される

着物を着る人が少なくなった現代においては、着物を着ていることが珍しく、関心によって相手から目を引くことができます。

同窓会や食事会等の場でも和服姿は注目されるため、着物をきっかけにコミュニケーションが深まることでしょう。

オシャレさをアピールできる

日常的におしゃれとして着物を着る若い人たちも増えています。

着方を現代風にアレンジしたり、オリジナルの小物を取り入れたりと、楽しみ方はさまざまです。

洋服と違い、着る人の個性が出やすいのも着物の特徴のひとつ。

人とはちがったオシャレをアピールしたい方にも和装はおすすめです。

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まとめ

今回は着物の基本的な知識として、着物の種類や自分で着物を着る方法・着物のメリットについて紹介しました。

日本の長い歴史と伝統の中から生まれた着物は、今も昔も変わりない美しさで私たちを惹き付けます。

日本が世界に誇れる伝統文化である着物について学び、それぞれのライフスタイルに合わせて着物を楽しみましょう。

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この記事を書いた人

「着物とりっぷ」は、着物でお出かけしたくなる、着物と旅行の情報メディアです。 着物の初心者さんでも読みやすい記事を投稿し、タメになる知識を提供させていただいてます.*・゚⁡

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