この記事では、肌襦袢のサイズや選ぶコツを徹底的に解説していきます。
最後まで読むと、自分に合った肌襦袢の特徴が理解でき、より快適に着物を楽しむことができますよ*
自分にあった肌襦袢を選ぶポイント
自分に合った肌襦袢のサイズ選びのポイントとして、以下の3点を意識することをおすすめします。
- 自分に合ったサイズや質感
- 着用しやすいタイプ
- 季節に合ったタイプ
肌襦袢の種類は3つ
セパレートタイプ
セパレートタイプは、肌襦袢が上下で分かれているタイプのことをいいます。
セパレートタイプのメリットは、体型に合わせて形を調整しやすい点です。
体型や好みに合わせて着用できるのですが、着るのに技術を要するため、初心者にはあまりおすすめできません。
スリップタイプ
スリップタイプは、肌着と裾よけが一体になった肌襦袢です。
スリップタイプのメリットは、セパレートタイプと比べて着用しやすい点です。
上から被るか、下から履くように着るのが一般的で、着物のように前で合わせて着用します。
ワンピースタイプ
ワンピースタイプは、その名の通りワンピースの形状をした肌襦袢です。
ワンピースタイプのメリットは、3種類の中でも1番簡単に着用することができます。
上から被るか、下から履くようにして着用するため、着物初心者の方におすすめです。
肌襦袢の素材4選(各魅力・おすすめシーン付き)
肌襦袢として販売されているものの素材には、それぞれに特徴があり、季節や個々の好みに応じて選ぶことが重要です。以下に、各素材の特徴とおすすめの使用シーンを詳しく紹介します。
綿 (コットン)
綿は肌襦袢の中でも最もよく使われる生地素材です。
綿の特徴・魅力
綿は繊維が太くて丈夫であり、耐久性が高いため、長期間の使用にも耐えることができます。さらに、通気性と吸湿性に優れており、汗をよく吸い取ってくれるため、比較的快適な着心地を提供してくれるでしょう。
しかし、綿には放湿性に欠けるというデメリットがあります。湿気がこもりやすく、特に夏場には蒸れやすくなるため、涼しさを求める人には不向きかもしれません。
綿素材の肌襦袢おすすめの使用シーンは?
- 春・秋:気温が穏やかな季節に適しています。
- 日常使い:丈夫で扱いやすいため、普段使いに最適です。
麻 (リネン)
麻は薄手でまとわりつかないため、盛夏に向いている生地素材です。
麻の特徴・魅力
麻(リネン)は通気性、吸収性、放湿性の三拍子が揃っており、湿気を逃がしやすいため、涼しく過ごせます。さらっとした肌触りで、肌にまとわりつかず快適な着心地です。
しかし、麻はシワになりやすいというデメリットがあります。それでも、涼しさを求める方には最適な素材でしょう。
麻素材の肌襦袢おすすめの使用シーンは?
- 夏:特に暑い季節に最適です。
- アウトドアやイベント:風通しが良く、汗をかいても快適に過ごせます。
絹 (シルク)
絹は、高価格で最高級の質を誇る生地素材です。
絹の特徴・魅力
絹は価格が高く、慎重に扱いたい素材です。
絹素材のメリットは、適度な通気性により湿度を調整し、なめらかで柔らかい肌触りと美しいツヤがあるといった点で、その高級感と快適さが多くの人に支持されています。
絹素材の肌襦袢おすすめの使用シーンは?
- 特別な行事やフォーマルな場:高級感が求められるシーンに最適です。
- 涼しい季節:春や秋の穏やかな気候に適しています。
化学繊維
化学繊維は、ポリエステルやナイロン・レーヨン等の生地素材です。
化学繊維の特徴・魅力
化学繊維は耐久性が高く、濡れても特性が変化しにくい丈夫な素材です。洗濯機で簡単に洗え、乾きやすいという利点もあります。ただし、通気性や吸湿性が劣るため、夏場には不快に感じる人もいるでしょう。
化学繊維の肌襦袢おすすめの使用シーンは?
- 冬:保温性があり、寒い季節に適しています。
- 予算を抑えたい時:コストパフォーマンスが良く、安価で購入できるため、予算を抑えたい方に最適です。
【季節で選ぶ】肌襦袢の選び方
通年用におすすめな肌襦袢
通年用の肌襦袢は、四季を通じて快適に着物を楽しむために設計されています。以下の2つを考慮して選びましょう。
- 吸汗性は高いもの
- 伸縮性・柔軟性のある素材のもの
吸収性に関しては、汗をかいてもすぐに吸収してくれることにより、快適な着心地を感じることができます。また、伸縮性・柔軟性のある素材は、動きやすく、長時間の着用でも疲れにくいため、通年用の肌襦袢にはぜひ選んでおきたい機能のひとつでしょう。
夏用におすすめな肌襦袢
夏用の肌襦袢は、高温多湿の環境でも涼しく快適に過ごせるようにデザインされていますが、以下3つのポイントを参考にして選ぶことでより過ごしやすい肌襦袢を選ぶことができるでしょう。
- 通気性があるもの
- 吸湿性の高いもの
- 軽量素材のもの
通気性のある肌襦袢は、脇にスリットが入っているものやメッシュ素材のものがあり、着用することでより涼しく過ごせます。
さらに、吸湿性がある場合は汗を早く蒸発させてくれるため、べたつきを防いで快適な着心地を感じることが可能です。
素材も軽量のものを選ぶと、重ね着をした場合でも暑さを感じにくく、少しでも快適な夏を過ごせるでしょう。
冬用におすすめな肌襦袢
冬用の肌襦袢は、寒さから身を守りつつ、着物の美しいシルエットを保つために重要です。以下のポイントを参考に選びましょう。
- 発熱素材のもの
- 保湿性が高いもの
- フィット感が感じられるもの
- 静電気防止機能が備わっているもの
各企業で販売されている「発熱素材」を使った肌襦袢は、体の体温を逃さず、暖かさを保つためおすすめです。
さらに、冬場は保湿性で乾燥しがちな肌をしっかりと守りつつ、静電気防止で不快な静電気を回避できるでしょう。
さらに、身体にフィットするサイズを選ぶことで、体温を逃さず、動きやすいといったメリットがあります。
【追加であると嬉しい!】おすすめな機能とは?
- アレルギー対応:肌が敏感な方やアレルギーを持っている方は、無添加の素材や化学薬品を使っていないものを選ぶと良いでしょう。
- 洗濯のしやすさ:頻繁に洗濯することを考慮して、洗濯機で洗えるものや速乾性のある素材を選ぶと便利です。
- 価格帯の確認:
高品質なものほど価格が高くなる傾向がありますが、長く使えることを考えるとコストパフォーマンスが良い商品を選ぶことが大切です。
大手通販の「肌襦袢」売上ランキング
こちらでは各大手通販サイトによる、肌襦袢の売り上げランキングをまとめてご紹介しています。ぜひこちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
肌襦袢のサイズは、販売店舗にもよりますが、通常M〜4Lでサイズ展開されています。
肌襦袢の袖の長さは5〜7分丈のサイズで着物から見えることはありません。
サイズが大きすぎたりすると、着崩れの原因になりますので、
下記の表を参考に、自分に合う肌襦袢のサイズを選んでみてください。
【肌着のサイズ展開一覧表】
着丈 | 裾周り | 適応身長 | 適応ヒップ | |
---|---|---|---|---|
M | 120cm | 135cm | 150~161cm | 85~93cm |
L | 125cm | 150cm | 156~169cm | 90~100cm |
LL | 130cm | 160cm | 156~169cm | 100~110cm |
3L | 130cm | 170cm | 163~175cm | 110~125cm |
4L | 130cm | 190cm | 163~175cm | 120~140cm |
肌襦袢の下には何を着ればいいの?
肌襦袢の下には、胸が強調されないナイトブラやノンワイヤーブラを選ぶようにしてください。
ブラジャーをつけても問題ないのですが、帯などで苦しくなったり着崩れの原因となるため、できるだけ避けることをおすすめします。
肌襦袢を安く買うコツって?
肌襦袢をとにかく安く購入したいと思っている方は、通年用の上下分かれた花嫁用タイプを購入することがおすすめです。
花嫁用の肌襦袢は、襟ぐりが深い作りになっているため、衣紋を抜く手間が省けます。
値段は素材や販売先でも異なりますが、800円〜2000円のものまで幅広く取り扱われています。
また、夏用か冬用でも値段が分かれてきますので、自分のお財布と相談して決めてみてください。
まとめ
肌襦袢は、着物と肌が直接触れることから起こる様々なトラブルを防いでくれます。
自分に合うサイズや素材はもちろんのこと、季節に合った肌襦袢を着ることで、より快適に着物を楽しむことができます。
この記事が、自分に合った肌襦袢を選ぶ際の参考になれば幸いです。