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衣紋掛け・ハンガーの違い【わかりやすい解説】意味・語源の由来・選び方を簡単解説

衣紋掛けとハンガーの違いを、着物に詳しくない方でもわかるように簡単に解説!

衣紋掛けの語源の由来から今はどのように呼ばれているのか、そもそもの「衣紋掛け(えもんかけ)」の意味とは。

衣紋掛けに関する知識をわかりやすく徹底解説いたします。是非参考にしてみましょう!

衣紋掛けとは?

着物や浴衣を着た時に必要な「衣紋掛け」です。

なぜ着物や浴衣を着る時に衣紋掛けが必要なのかをご紹介させていただきます。

衣紋掛けとは着物をかけるもの

衣紋掛けの画像

衣紋掛け(えもんかけ)とは、着物をかける「和服用のハンガー」のことです。

主に細い丸竹を材料とし、丸竹の中央部に穴を開け、ひもを通して一点でつるしてハンガーのようにかけておくのです。

着物にシワが付かないよう、着物の肩から袖に衣紋掛けの棒部分を通して着物をかけて干します。

衣紋掛けのメリット

衣紋掛けを購入するメリットはどんなことがあるのかについて触れたいと思います。

シワ伸ばしに便利

衣紋掛けはハンガーより幅が広くなっているので、着物を掛けたときに袖が伸びた状態になります。

袖を伸ばしながら掛けられるので、シワが付かない状態で保管することができます。

着物がシワになるのを防ぐために、衣紋掛けは活躍しました。

Lisa
着物は丈が長いため、かけて吊るしておかないとすぐにシワになってしまいます。
シワを整えるためにも、衣紋掛けはとても便利なアイテムなんです*

手入れ時のチェックに便利

衣紋掛けに着物を掛けると、着物が広がるのですみずみまでシミや汚れが着いていないかをチェックできます。

湿気や臭い除去にもおすすめ

着物を陰干しする際に袖をしっかり伸ばした状態で干せるため、着物に空気がしっかり行きとどき、湿気やにおいを除去が可能です。

衣紋掛けの語源由来

衣紋掛けの由来について、なぜ衣紋掛けと呼ばれるようになったのでしょうか。

こちらでは、なぜ「着物掛け」と言わないのかについてご紹介させていただきます。

着物の衿(衣紋)を吊るから「衣紋掛け」

着物が並んでいる画像

衣紋掛けに使われている「衣紋」とは、着物の後ろの衿の部分のことを言います。

着物を掛ける際、衣紋の部分を掛けて吊るすため「衣紋掛け」と言われるようになったのです。

衣紋掛けとハンガーの違い

衣紋掛けとハンガーの違いはどこにあるか。

着物を掛けるものと洋服を掛けるものの他に、なにか違いがあるのかご紹介させていただきます。

形状が違う

衣紋掛けの画像

衣紋掛けのほうがハンガーよりも横の幅が広くなっています。

具体的に、洋服用ハンガーが横幅約30~50cmなのに対し、衣紋掛けは横幅約1m〜1m50cmです。

衣紋掛けの場合は着物の袖まで通せるように、長い棒でできており、シワを防ぐことができます。

衣紋掛けの選び方

衣紋掛けを選ぶときはどのようにして選んだらいいのでしょうか?

着物によっても違うのかなど、衣紋掛け選びの注意点をご紹介いたします。

サイズ|持っている着物に合うものを選ぶ

衣紋掛けの画像

衣紋掛けを選ぶ際は、着物の裄丈つまり背中にある縫い線から袖口までの長さを確認しましょう!

着物を掛ける棒の長さが、着物の裄丈より長いものがおすすめです。

衣紋掛けは着物をかけたとき、肩の部分から袖口までが横にまっすぐ掛かります。

そもそも着物は平面的に直線で縫い作られているため、このように一直線に吊るすことによって皺になるのを防ぐことができるのです。

また、衣紋掛けの幅が裄丈よりも短い場合は、足りない部分の肩や袖が下に垂れてしまい、着物にシワが寄ってしまいます。

そのため、衣紋掛けを選ぶ際は必ず着物の袖口までがかかるものを選んでください。

種類|折りたためるコンパクトタイプが◎

衣紋掛けは横幅がとても長いため、クローゼットやタンス内へ収納・保管するのは難しいです。

そのため、衣紋掛けは「折りたためるタイプ」を選ぶと良いでしょう!

折りたためるタイプであれば、着物をかけていないときに、衣紋掛けを折りたたんでコンパクトに収納することができます。収納に便利なため、人気のタイプです。

また、折りたためる衣紋掛けなら持ち運びもできるので、旅行先などで着物を掛けたいときにもおすすめです。

機能|帯も一緒に掛けられると便利!

衣紋掛けには帯も一緒に掛けられる、帯掛けがついているものがあります。

帯掛けがあれば着物と帯を一緒に掛けておけるので、保管スペースもとりません。

帯掛けがついていることで、たたんでおいた帯を使いたいときに帯掛けに掛け、たたみシワを伸ばすことができるのです。

また夏に着物を着た後、帯にはたくさんの汗が吸収されています。帯は頻繁にクリーニングへ出せないため、使用後に陰干しをし、衣紋掛けの帯を掛けられるためおすすめです。

また、着物と帯を衣紋掛けにいっしょに掛けることで、柄合わせもしやすくなります。着物にピッタリあった帯を選ぶのにも便利です。

値段|相場は600円~2000円前後

衣紋掛けの値段ですが、安いもので600円程から購入できます。

衣紋掛けを初めて購入する方などには、一番安い金額でも充分使用には問題ないためおすすめです。

通常販売であれば、高くても2,000円ほどですが、素材が上質なもので、丁寧に作られた衣紋掛けだと5,000円以上するものもあります。

どのような着物を掛けるか、置き場所や用途などを考えて、衣紋掛けの素材や値段を決めて購入すると良いでしょう。

衣紋掛けおすすめ4選

衣文掛けのおすすめ4選をご紹介します。

【帯掛け付き】 キョウエツ 和装ハンガー

キョウエツの和装ハンガーは、帯や着付用の小物が掛けられる便利な帯掛けが付いているのが特徴です。

全長約124cmあるため着物の袖口までシワになることなく掛けることができます。

【伸縮自在】 あづま姿 着物ハンガー

伸縮自在な着物ハンガーが2本入った便利でお得なセット商品です。

フックに金具を使用しているため折れにくく、最大荷重は約13kgあります。

複数の着物を準備する方や着物と襦袢を分けて掛けたい方におすすめの着物ハンガーです。

【コンパクト】あづま姿 着物ハンガー

コンパクトで軽さ重視の方におすすめの着物ハンガーです。

他の着物ハンガーと比べても長さ73cmと大変コンパクトで、折りたたんだ際はさらに小さくなるためバッグに入れて持ち運べます。

【ロング 】きもの京香 着物ハンガー

最大141cmまで伸びるロングタイプの着物ハンガーはきもの京香がおすすめです。

ABS樹脂を使用しているため、耐久性があり長い着物もしっかり掛けられます。

衣紋掛けは死語なの?

最近では聞かなくなってしまった、衣紋掛けという言葉ですが、衣紋掛けは死語なのでしょうか。

衣紋掛けは昭和ごろまでは使われることが多かった

衣紋掛けの画像

昭和の言葉と言われている衣紋掛けですが、死語になってしまったのでしょうか。

死語とは、今では使われなくなった言葉のことをいいます。

しかし、衣紋掛けは今でも着物を掛け物としてありますし、衣紋掛けという言葉も使われています。

最近では着物を着る機会が減ってしまったので、衣紋掛けという言葉もあまり使っておりません。

衣紋掛けという言葉を使う機会が減っただけで、死語ではないでしょう。

衣紋掛けは昭和ごろまでは、たびたび使われていました。現在でも着物を扱っているところでは、頻繁に使われています。

衣紋掛けは決して使われなくなってしまった言葉ではないので、ぜひこの機会に使ってみてください。

衣紋掛けって方言?

衣文掛けは衣服を掛けるハンガーと同じ意味を指す言葉で、方言ではなく標準語です。

昭和頃まで使われていた言葉で最近では「和装ハンガー」「着物ハンガー」として販売されているため、方言だと勘違いする場合があります。

本来衣文掛けは着物や振袖など和装の掛け物として使われるため、見た目はハンガーとは異なりますが用途としては同じ物です。

衣紋掛けが使われなくなった理由

衣紋掛けが使われなくなった理由にはどんな背景があるのでしょうか?

洋服が主流となったから

着物をハンガーにかける画像

明治以降に洋服が日本に伝わり、コートハンガーが普及しだしました。昭和時代に、着物よりも洋服が主流となり、同時に洋服を掛けるためのハンガーが広まりました。

昭和30年代頃からは、今まで木製のハンガーだったものが、プラスチック製のハンガーが誕生。

当時、プラスチック製のハンガーは価格が安かったため、一般家庭にもハンガーが使われるようになりました。

洋服の普及と共に、着物が普段着る機会が減り、衣紋掛けが使われなくなっていったのです。

衣文掛けの今の言い方は?

衣紋掛けは今ではどのように呼ばれているのかご紹介します。

ハンガーまたは衣桁(いこう)と呼ばれる

現在、衣紋掛けはハンガーまたは衣桁と呼ばれています。しかし、本来は衣桁は衣紋掛けとは形が違います。

衣紋掛けはハンガーの横幅を長くしたものであるのに対して、衣桁は鳥居のような形の衝立式のものと二つ折になる屏風式のもののことをいいます。

正式にはハンガーも衣桁も、衣紋掛けとは別の物なのですが、現在では「衣紋掛け」は「ハンガー」または「衣桁」と呼ばれています。。

まとめ

衣紋掛けをあまり聞いたことがなかった方が多かったのでなないでしょうか。

着物を掛ける上で衣紋掛けは大変大きな役割をしている道具です。

お手頃の価格から購入できますので、ぜひ用途にあったものをご用意されてみてはいかがでしょうか。