晴れ着として結婚式で着られる振袖ですが、結婚後は着ない方が良いのを知っていましたか?
お呼ばれしたパーティや披露宴で恥ずかしい思いをしないためにも、振袖を着てはいけない理由を知っておきましょう。
振袖の知識だけでなく、着られなくなった振袖の活用方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
結婚後は振袖を着てはいけない?
結論ですが、結婚した女性が振袖を着るのは一般的に良くないとされています。
結婚後に振袖を着てはいけないシーンと、着ても大丈夫なシーンを紹介します!
招待された結婚式に着ていくのはNG!
既に結婚している女性は、友人や知り合いの結婚式に振袖を着ないようにしましょう。
既婚女性が人の結婚式で振袖を着るのはマナー違反とされており、場の雰囲気を乱してしまいます。
結婚式に参加する場合は、振袖以外の格が高い着物を着るようにしてください。
成人式に着るのはOK
既に結婚した女性でも、自分の成人式に振袖を着るのはマナー違反にはなりません。
振袖は成人式で着られる晴れ着として一般的なので、未婚・既婚に関係なく着られます。
既に子どもがいる方や結婚している方も、成人式では振袖を着て楽しんでくださいね。
TPOをわきまえれば問題ない
既婚女性でもシーンによっては振袖を着ても問題ない場合があります。
海外のパーティや知り合いが全くいないイベントであれば、マナー違反にはならないでしょう。
最近では新郎新婦がドレスコードを自由にしている結婚式もあり、振袖も着られる場合があります。
既婚者が振袖を着るのがだめな理由
![着物女性](https://kimonotrip.com/wp-content/uploads/2024/01/2182916_s.jpg)
では、なぜそもそも既婚女性が振袖を着てはいけないのか解説します!
振袖は未婚の若い女性が着る着物
振袖は未婚の若い女性が着る着物とされており、着物界隈では暗黙の了解となっています。
「何歳まで」といった厳密な決まりはありませんが、既婚女性が着ることは基本的にマナー違反とされているのです。
既婚者が振袖を着ると誤解を招く
男女が気軽に会話するのがはしたないとされていた時代、振袖は独身・既婚を見分ける基準にもなっていました。
既婚者が振袖を着ることは「異性にアピールしている」として、周囲の誤解を招く可能性があるのです。
参加者から良く思われないため、招待された結婚式で振袖を着るのは控えましょう。
場の雰囲気を乱すこともある
既婚女性が振袖を着た場合、シーンによっては他の参加者や会場の雰囲気を悪くしてしまう恐れがあります。
特に、着物のマナーやしきたりを重んじる方が参加している式・イベントでは着用を避けましょう。
華やかな場に振袖を着て行きたい気持ちはわかりますが、TPOには気を付けてくださいね。
最近ではあまり気にしないという声もある
振袖には昔からのマナーがありますが、最近では気にせずに振袖を楽しむ人が増えています。
好きな着物を好きなように着ることは悪いことではありません。
周囲に迷惑のかからないシーンであれば、結婚していても気にせず目いっぱい振袖を楽しみましょう!
既婚者が結婚式で着られる着物とは?
![生け花と着物女性](https://kimonotrip.com/wp-content/uploads/2024/01/1892105_s.jpg)
既婚女性が結婚式に着物を着ていく場合、振袖以外に着ていくと良い種類を紹介します!
色留袖
色留袖は未婚・既婚に関係なく、結婚式に着ていける着物です。
色や柄が華やかで、友人や会社の同僚などの結婚式にゲストとして出席する際に着ていけますよ。
ゲストの場合は一つ紋か三つ紋、親族の場合は三つ紋か五つ紋の色留袖を選ぶようにしてください。
黒留袖
黒留袖は新郎新婦の親族が身に着ける格の高い着物です。
既婚女性が身に着ける着物であり、紋の数が多いほど格が高く年齢も上の人が着るのが基本となっています。
一般的には新郎新婦の母親や祖母が着るものなので、姉妹や従妹の立場であれば色留袖を着るのが無難です。
訪問着
訪問着も未婚・既婚に限らず、結婚式や披露宴に着ていけます。
カジュアルシーンでも用いられる訪問着ですが、色や柄に注意すれば結婚式で着ても問題ありません。
花嫁よりも目立つことがないよう、シンプルな柄やで淡い色味の訪問着を選ぶと間違いないですよ。
結婚後や成人式後の振袖はどうする?
![着物生地](https://kimonotrip.com/wp-content/uploads/2024/01/28024784_s-1.jpg)
未婚女性の着物である振袖は、結婚式のお色直しや成人式が終われば着る機会がなくなってしまいます。
せっかく購入したのにもったいない!という方のために、振袖の活用方法を紹介します。
訪問着に仕立て直す
振袖は袖をカットし、訪問着に仕立て直すことで長く着られます。
仕立て直しには費用がかかりますが、思い入れのある振袖を長く着たい方にはおすすめです。
パーティなどにも着ていけるようになるため、気に入っている着物は仕立て直しを検討しても良いでしょう!
洋服や小物にリメイクする
振袖の生地を使ってワンピースに仕立てたり、ストールなどの小物にリメイクする方法があります。
華やかな柄の振袖はリメイクすると見栄えが良く、普段使いでもお洒落に使いこなせますよ。
初心者でも簡単に着物をリメイクできる本もあるため、処分せずに挑戦してみても良いでしょう!
以下の記事では、着物をリメイクする際に参考になる本をいくつかご紹介しています。
ぜひり着物リメイクに興味がある方はこちらも合わせてチェックしてみてください。
娘にママ振りとして着てもらう
母親の着た振袖を、娘が成人式で着る「ママ振り」もおすすめの活用法です。
状態のいい振袖であれば、保管方法にさえ注意すれば世代が変わっても着られます。
母親の着物を受け継ぐ「エモさ」もあるため、子どもが成長するまで大切に取っておくのもいいですね。
舞台衣装として使用する
普段使いはできない振袖も、舞台衣装としてなら問題なく着られます。
着る機会のある人は限られますが、ドレスよりも華やかで目を引く舞台衣装として使えるでしょう。
音楽や演劇など、舞台に立つことに携わっている方は、ぜひ処分せずに活用してみてください。
風習を気にしない場所で着る
日本の結婚式やパーティでは良くないとされる既婚者の振袖も、海外のパーティなどでは関係なく着られます。
むしろ、海外では着物を「美しい」と見る場合が多いため、振袖のような華やかな着物は一目置かれること間違いなしです。
風習やしきたりを気にしないパーティなどでは、遠慮なく振袖を着て楽しみましょう。
業者に買い取ってもらう・売りに出す
着なくなった振袖をただ捨てるのは非常にもったいないことです。
捨ててしまうくらいなら、着物専門の業者に引き取って貰ったり、中古で売るようにしましょう。
購入価格と比べると買取価格は低くなりがちですが、質と状態によっては数万円で売ることもできますよ!
着物買取専門店
着物専門店では、着物に精通したスタッフが買取を行うため、買取価格に信頼がもてます。
最近では着物の宅配買取や出張買取を行っている専門店もあるため、家に居ながらでも売却できますよ。
電話やネットで無料査定もできるため、気軽に調べてみてくださいね。
フリマアプリやオークション
メルカリやヤフオクなどアプリ・オークションでも着物は売れます。
相場としては5,000〜6,0000円ほどで売れており、状態によっては買取よりも高く売れる可能性もあります。
傷・汚れなどがある場合は丁寧に説明文を書き、トラブルがないようにすると高く売れますよ。
リサイクルショップ
リサイクルショップでも振袖を買い取ってもらうことは可能です。
ただし、リサイクルショップの店員は着物の専門家ではないため、正しい価格での買取はきたいできません。
専門店で売ることができない場合など、最終手段としてリサイクルショップを選びましょう。
まとめ
結婚した女性は、基本的には振袖を着ることはできません。
場所やイベントによっては問題ないこともあるため、着ていく場合はTPOをよく考えるようにしましょう。
せっかく購入した振袖を大事にしたい方は、ぜひリメイクや仕立て直しなどを検討してみてくださいね。