あけましておめでとうございます。
昨年はこちらの『着物とりっぷ』様にて人生初のエッセイ連載をスタートしまして、個人的に挑戦の年となりました。
2025年、皆様へ着物の楽しさや私なりの着こなしアイディア、手軽さなんかも含めて発信できればと考えております。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
さて、内側の話になりますがリアルタイムで言うと時は2024年末、年越しを控えたタイミングでなんと私人生2度目のコロナ罹患。予定していた元旦の親戚での集まりには不参加という運びになってしまいました。
症状は既に治り、推奨されている待機期間にもギリギリかからないのですが、いかんせん高齢の祖母を含め高リスクな身内がいる場には意気揚々と乗り込めないと判断し、今年は大人しく自宅で1人伊達巻パーティーといたします。笑
そんな訳で、毎年親戚の集まりには着物で参加している私の『新年会コーデ2025』が無くなった為、昨年のコーデと共に
・飲み会着物の選び方
・『楽な』着付のこだわり
あたりをご紹介したいと思います。
こちらは昨年着用したコーディネート。
飲み会の時に私が気をつけているのは『汚れても良いか』。
一番気軽なのは自宅で洗える事で、飲み食いする場合ここは皆様気になるところではないでしょうか。
私はお正月、いつもこのウール着物を選ぶのですが他にあげるとするならば『木綿』『ポリエステル』は気が楽ですね。
絹ならば必ずガード加工(撥水加工、パールトーン加工)をして大判のハンカチなどで汚さないよう注意をしての着用がおすすめ。
飲み会の時の帯はほぼ半幅帯でこちらの『カルタ結び』を選びます。
背中がぺたんこなので楽ちん。
気になる中身ですが、私はとにかく『手軽さ』『着心地の良さ』を重視するため、省けるものは省くタイプです。
そのため、↑の投稿でご紹介している中身が私の基本ベース。
①和装ブラ+ワンピース型ユニペッチ
②腰補正
③半襦袢+ベンベルグペチコート
着物の中身は以上です。
ベンベルグ素材はツルッとしていて裾捌きが良い為、着物が絹素材ではない場合特に重宝します◎
補正以外の着付小物で使用するのは、
・ウエストベルト
・コーリン胸紐(コーリンベルトと胸紐が兼用になっている太めのコーリンベルト)
・場合によって絹の伊達締め
飲み会の時は半幅帯を着用する為伊達締めすら省略します。紐状のものだけでいうと2本だけですね。
本当はね、歩いた時に見えるのでちゃんと長襦袢を着た方がいいとか、まあ色々あるんですが…
ただ普段着なので…自分が寒くなくて、素足が見えないよう気にして歩いたりすれば良いんですよ。
そんな事より、気にして着ない方が勿体無い。
少々留意頂きたいのは、上記の着付けが通用するのはある程度自分にサイズがあっているor小さめの着物のみかと思います。
大きめの着物は、着付けの段階で補正や余った布をきちんと留めるのに着付け小物が必要になってくるので、あまりおすすめはしません。
あと、私は長さのあるペチコートで捲れる心配がない物ですが、さすがにステテコ一枚は素足が丸見えなのでやめましょう。
ちなみに『下駄は夏祭り限定では!?』と思う方のために補足です。
下駄は洋服で言うサンダルのようなもので、カジュアルな装いに合わせるものです。足袋を合わせて冬に着用しても大丈夫ですよ。
ただ、合わせる着物は同じくジーパン感覚のウールや木綿がオススメです。
サイドに彫りも入っていてデザインが個人的に気に入ってる下駄なので夏以外にもちょこちょこ履くようにしています。
下駄ってからんころん、音が可愛くないですか?
皆様もぜひ、お気に入りのアイテムをどうしたら日々のコーディネートに取り入れられるか試行錯誤しながら楽しんでくださいね。

碧井 あんり(@anp_kimono)
神奈川県出身。歌舞伎役者の叔父と祖母に影響を受け、20歳未経験で着物業界に飛び込む
。着物専門店で呉服全般の経験を積み管理職を務めたのち着物専門ライター・SNSディレ
クターとして活動。現在は神奈川県の振袖専門店で現場に立ち、成人式という人生に一度の
節目に携わっている。
好きなものは、アイドル「嵐」とお酒とカラオケ。
一張羅の着物は、前田仁仙の型染小紋。