浴衣着付けに必要なものとは?便利アイテムや着崩れしない着付け方を丁寧に解説します!

着物を着た女性の画像

正しい順番で着付けをすれば初心者の方でも着崩れない着付けをすることができます。

着付けに必要なアイテムも合わせてご紹介するので、自分で浴衣の着付けをしたい方はぜひ参考にしてください。

目次

浴衣着付けに必須なアイテムとは?

浴衣着付けのために最低限必要なアイテムをご紹介します。

使い方も説明するのでぜひ参考にしてください。

全6つ!必要アイテムを準備しよう

浴衣に必要なアイテムは主に6つあります。

以下に必要なアイテムをわかりやすく一覧にしてまとめているので、ぜひ準備する際に参考にしてみましょう!

【浴衣の着付けに必要なもの】

・浴衣

・帯(半幅帯・兵児帯)

・腰紐

・伊達締め

・肌襦袢

・帯板(前板)

【準備物1】浴衣

浴衣の身丈(着物の長さ)は、自分の身長と同じくらいが理想的とされていますが、おはしょりという折り返し部分で丈の調整ができるので、身長10cm前後位ならカバーが可能です。

【準備物2】帯(半幅帯・兵児帯)

半幅帯は、カジュアルな着物にも締めることができるので使い勝手が良いところが魅力です。

結び目が作られている作り帯(ワンタッチ帯)を使用すると、着物初心者の方でも簡単に着付けができます。

兵児帯は、薄手で柔らかい素材のため初心者の方でも結びやすく、座っても潰れないため着崩れしにくくおすすめです。

【準備物3】腰紐

腰紐は固定し着崩れを防ぐために使用します。帯の仮留めにも使用できるので2、3本用意しましょう。

【準備物4】伊達締め

伊達締めは、浴衣の合わせやおはしょりを固定するために使用します。浴衣の場合は、通気性のいいメッシュタイプを選びましょう。

【準備物5】肌襦袢

肌襦袢は、下着が透け防止や大切な浴衣の汗染み防止にもなるため用意しましょう。ワンピースタイプや、上下セットのタイプがあります。

【準備物6】帯板(前板)

前板は、帯の皺を防ぎ、美しい着姿に整えるために使用します。浴衣の場合は通気性の良いメッシュ素材を選びましょう。


浴衣着付けが楽になる便利アイテム

ここからは初めての方でも浴衣着付けをより簡単に、慣れてきた方は着付け時間をより短縮できるあると便利なアイテムをご紹介します。

出先でも大活躍の「着物クリップ」

着付けの際に衿や帯の仮留めに使用する「着物クリップ」。

挟む力やクリップの素材も浴衣の生地を傷つけないものになっているため安心して使用できます。

着付けだけでなく、御手洗いに行く際には地面に裾が付かないように留めたりとひとつ持っておくと大活躍するためおすすめです。

伊達締めの代わりに「マジックベルト」

着崩れを防止する伊達締めの代わりとなる「マジックベルト」。

マジックテープが付いているため、伊達締めのように結ぶ必要がなく、着付け初心者の方でも扱いやすいアイテムです。

着崩れを防ぐ「コーリングベルト」

コーリングベルトは衿の幅を固定し、胸元の着崩れを防止できる便利なアイテムです。

腰紐で代用することも可能ですが、取れにくく誰でも簡単に美しく胸元を整えることができるので1本持っておくことをおすすめします。

美しい着姿になる「和装ブラ」

和装ブラは、バストを押さえて浴衣の着姿を美しく見せたり、胸元の着崩れを防止する効果があります。

膨らみを強調するように作られた洋装のブラジャーを着用すると、胸元が開きやすくなってしまうデメリットが…。

パットが薄いノンワイヤーのブラジャーでも代用は可能ですが、押さえるだけでなく鳩胸に見せることでより美しい着姿にしてくれる和装ブラの使用をおすすめします。

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着崩れしない着付けは順番が重要!

浴衣を着ている時間が長ければ長いほど着崩れは起きてしまいますが、正しい順番で着付けをすることで、着崩れを防止することができます。

ここからは、着付けの順番や注意するポイント、帯の結び方を初めての方でも分かりやすく解説します。

準備|必要な物は手の届くところに置く

着付けを始める前に、先ほどご紹介した6つの必要なものを手の届く範囲に置いておきましょう。しっかりと固定していない状態で歩いたり、しゃがんでしまうと着崩れが起きてしまうので、手の届く範囲に最低限いるものを準備する必要があります。

着崩れしにくい着付けの手順

浴衣着崩れしにくい着付けの流れをご紹介します。

1~8順まであるため、少しづつポイントを見て合わせていきましょう!

①浴衣を羽織って、裾を合わせる

浴衣を羽織って、裾の長さを決めます。

衿をそれぞれの手に持って持ち上げ、くるぶしの高さに合わせて裾の長さを調整しましょう。

②着丈を決める

右の衿先から15cmあたりを右手で持ち、左腰に当てて下前を合わせます。

左の衿先も15cmあたりを左手で持ち、上前を並行に被せましょう。

③腰紐を締める

おへその高さで腰紐を締めます。しっかりと巻いていないと着崩れてしまうため、きつめに締めることが重要です。指一本が入る程度を目安としましょう。

⑤おはしょりを整える

身八つ口(脇の部分にある穴)に両手を入れて、前後のおはしょりを整えます。この際に背中心が真ん中になっていることを確認しましょう。

⑥衣紋(えもん)を抜く

片手で衿を押さえて、もう一方の手で背中の中心を持ち衣紋を抜きうなじの辺りにゆとりを持たせます。45度前後にすると上品に見えると言われています。

⑦衿を合わせる

左手を身八つ口から入れ、左右対称になるように衿を合わせます。鳩尾の辺りで腰紐を結び固定してください。コーリングベルトをお持ちの方は、左側の身八つ口からコーリンベルトを入れ、後ろから回して、上前のウエストの位置あたりで留めましょう。

⑧帯を結ぶ

帯を結ぶ前に、おはしょりのゆがみや、背中心のずれがないか確認しましょう。着崩れがなければ、胸の下で伊達締めを巻き、固定します。今回は、様々なアレンジの基本となる文庫結びの方法をご紹介します。

【おすすめは「文庫結び」】

①手先を決める

手先(巻き始め)を50cmほど取り、半分に折ってから左肩にかけます。

②胴に巻く

身体の中心で帯を押さえて、帯を時計回りに胴にふた巻します。クリップをお持ちの方は、伊達締めと仮留めするとずれる心配がなく安心です。

③帯を固定する

帯を内側に折り入れて、肩に掛けていた手先を中心に下ろします。手先を上にしてひと結びし、手先はもう一度肩にかけます。

④リボンを作る

肩幅の長さに帯を折り、羽を作ります。羽の長さを決めたら、中心からふた谷に折りし、肩にある手先を下ろして結び目の下から通して固定します。手先を帯と伊達締めの間に入れて、手先が余っていたら帯の中に折り入れましょう。

⑤帯を整える

リボンが左右対称になるように整え、帯を時計回りにまわして背中に持っていきます。最後に帯の間に帯板を入れて、皺や崩れの予防をしましょう。

まとめ

今回は、浴衣着付けに必要なアイテムや着崩れしにくい着付け手順をご紹介しました。ひとりで着付けができるようになると浴衣を着ることがより楽しくなりますね。

ご紹介した「文庫結び」ができるようになると、たれ先を被せて大人っぽいアレンジをしたり、、片方の羽根を長くする「片花文庫結び」など変わり結びをすることも可能です。浴衣着付けをマスターし、たくさん浴衣を着てお出かけをしてみてください。

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この記事を書いた人

「着物とりっぷ」は、着物でお出かけしたくなる、着物と旅行の情報メディアです。 着物の初心者さんでも読みやすい記事を投稿し、タメになる知識を提供させていただいてます.*・゚⁡

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