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帯揚げとは【TPO使い分け】種類・結び方・価格・代用品・お手入れの方法などを紹介!

着物初心者さんや着物を始めてみたいという方には、帯揚げとはどんなものなのか、着付けには必要なものなのか、疑問に感じることも多いと思います。

そこでこの記事では、帯揚げとは何か、使い方や価格など解説しています。

この記事を読めば、帯揚げに関する疑問が解決するはずです!

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帯揚げとは?

帯揚げの画像

まずはじめに帯揚げとは、着物の帯の上にちらっと見えている布のことです。

帯揚げの役割や使い方について詳しくご説明します。

お太鼓結びの必須小物

お太鼓結びとは、名古屋帯を使用した一般的な帯結びの方法で、着付け教室でも必ず教わる帯結びです。

そんなお太鼓結びをする際の必需品が「帯揚げ」です。

お太鼓結びでは、帯枕という道具を使って、帯をふっくらとさせます。

ですが、この帯枕が見えてしまっては少し不格好なので、それを隠してきれいに整えるのが帯揚げの役割です。

ですので、お太鼓結びには必ず帯揚げを使用することになります。

コーディネートのアクセントとしても

では、お太鼓結び以外の帯結びや、半幅帯を使用する際には帯揚げの出番はないのかというと、そうとも限りません。

絶対に使わなければならないわけではありませんが、帯揚げを使うことで差し色になったり、かわいい結び方をすることでコーディネートにアクセントをつけたりすることができます。

帯揚げを使うことで、自分らしい着こなしを完成させることができます。

帯揚げの種類とTPOによる使い分け

帯揚げの画像

帯揚げの種類にはどんなものがあるのか、また、選ぶ際のルールや使い分けについてご紹介します。

フォーマル用の帯揚げ

フォーマルの場面には留袖や訪問着を着ると思いますが、そうした格の高い着物には「白」や「淡い色」の帯揚げを合わせましょう。

留袖などの正装には白の無地のものや、白地に金糸・銀糸の刺繍が入ったものを合わせましょう。

訪問着や色無地などの準礼装には白のほかに、淡い色のものを合わせてもいいでしょう。

一般的に白が最も格が高く、色が濃くなるほど格が下がっていくと言われています。

振り袖用の帯揚げ

正装には白い帯揚げを、と説明しましたが、未婚女性の正装である振袖だけは例外です。

華やかな振袖には、絞りの帯揚げを合わせるのが一般的です。

絞りの帯揚げはふっくら仕上がるので、振袖姿をより華やかにしてくれます。

色は着物や帯に合わせて好みの色を選んで構いません。

カジュアル用の帯揚げ

カジュアルな普段着の小紋や紬には、着物や帯に合わせて自由に選んで構いません。

全体の色味を合わせて落ち着いた雰囲気にまとめてもいいですし、差し色としてコーディネートにメリハリをつけるのもおしゃれです。

お好みのスタイルで楽しみましょう。

夏着物用の帯揚げ

夏用の帯揚げには、夏着物と同じように「絽(ろ)」「紗(しゃ)」「麻(あさ)」の素材でできたものがあります。

夏らしい淡い色合いのものが多く、さわやかな着こなしができますよ。

フォーマルに合わせる場合は絽でできたものを選びましょう。

帯揚げの結び方

着付けの画像

帯揚げの役割や選び方がわかっても、結び方がわからなければ困りますよね。

定番の結び方やアレンジ方法をご紹介します。

定番の「本結び」

帯揚げの定番の結び方は「本結び」といいます。

こちらの結び方さえマスターしておけば、どんな場面でも困ることはありません。

動画でわかりやすく解説してくれています。

振り袖や普段着に可愛くアレンジ!

フォーマルの場面では本結びができれば問題ありませんが、振袖や普段着では、「いりく」や「リボン結び」といったアレンジをすることができます。

着物やその日の気分によっていろいろ楽しむことができますよ。

こちらも動画でたくさん紹介されていますので、参考にしてみてください。

・いりく結び

・いろいろなアレンジ

帯揚げの値段はどれくらい?

お金の画像

帯揚げの値段はどれくらいするのかご紹介します。

あくまでも平均相場ですが、購入の際の参考にしてみてください。

価格は約2000円〜10000円程度

帯揚げの値段は安いものだと2000円程度から販売されており、高いものでは10000円程するものまであります。

素材や染め、刺繍などによって変わってきます。

初心者の方は、帯揚げと帯締めがセットで4000円程度から販売されていることも多いので、そういったものを選ぶのもいいでしょう。

フォーマル用とカジュアル用が1セットずつあると便利です。

帯揚げは家にあるものでも代用できる?

頻繁に使うかわからないし、購入は迷う…という方は、家にあるもので代用することも可能です。

フォーマルでは厳しいですが、カジュアルな着物に合わせる分には問題ありません。

スカーフなど、お腹周りに巻いて結ぶことができる長さのある布なら十分代用できます。

最近では帯揚げの代用として、こうしたスカーフやお気に入りの布地を用いるおしゃれも増えてきています。

帯揚げはどこで買える?

百貨店

帯揚げはどこで購入できるのかご紹介します。

呉服店

呉服店に行けば、着付け小物である帯揚げは必ず販売されています。

不安なことがあれば店員さんに教えてもらいながら選ぶこともできます。

ですが、価格が安めのものはあまり置いていないと思っておいたほうがいいでしょう。

百貨店

百貨店には大抵、呉服コーナーがありますよね。

そうした売り場にも帯揚げは置いてあります。

呉服店より気軽に行けるのもいい点です。

インターネット通販

最近では、Amazonや楽天市場などでも着物関連商品の品ぞろえが豊富です。

呉服店や百貨店よりもたくさんの商品から選ぶことができます。

価格もお安めのものが多いので、着物を始めたばかりの方やたくさん欲しいという方は助かりますね。

帯揚げのお手入れや保管方法について

帯揚げは使用後に毎回洗う必要はありません。

陰干しして汗を飛ばしてから収納すれば大丈夫です。

ですが、使っているうちに汚れてしまうことがあるかもしれません。

そうした時のお手入れや、保管方法について説明します。

自宅で洗っても大丈夫?

ポリエステルでできた帯揚げは洗濯しても問題ありません。

ですが、帯揚げは正絹でできたものも多いです。

正絹はデリケートで、水にぬれると傷んでしまいます。

ですから自宅での洗濯はおすすめできません。

正絹はクリーニングがおすすめ

デリケートな素材である正絹でできた帯揚げは、クリーニングに出すことをおすすめします。

着物を預かってくれるクリーニング屋であれば、基本的には預かってもらえるでしょう。

帯揚げの汚れが気になったら、一度お近くのクリーニング屋で相談してみてください。

帯揚げの保管方法

帯揚げは畳み方などは特に決まりはなく、収納スペースにあわせて畳んだり丸めたりすれば大丈夫です。

ただ、正絹でできた帯揚げは虫食いなども心配なので、箱などにまとめて収納し、着物用の防虫剤を一緒に入れておくと安心です。

また、同系色でまとめて収納しておくと、選ぶ際に分かりやすくておすすめです。

まとめ

帯揚げは帯結びの脇役で、お太鼓結び以外では必須というわけでもないので、詳しく知らなかったという方も多いのではないでしょうか。

ですが、帯揚げはコーディネートのアクセントになったり、かわいくアレンジできたりと着こなしの幅が広がり、自分らしく着物を楽しむのに役立つアイテムです。

ぜひいろんな帯揚げをお手に取ってみて、着物をさらに楽しんでください。

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