「親の生前整理や遺品整理をしていたら着物が大量に出てきた」
「自分好みではない着物をもらってしまった」
この記事は、そんな着る目的のない古い着物が手元にあり、どうすべきか分からない方へ向けて書いています。
着物はタンスにしまったままにしていると、湿気や虫にやられ、茶色いシミができ、生地がボロボロになってしまいます。
着物を無駄にしないために、使わない着物は思い切って手放すことをおすすめします。
ゴミとして処分する以外にも色々な活用法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください
古い着物を手放す方法とは
自治体のゴミに出す
着物は「燃えるごみ」「資源ごみ」「古布」のいずれかで処分することとなりますが、自治体によって異なるため、事前にホームページで確認してから捨てるようにしましょう。
袋に詰めて指定の曜日にゴミ捨て場に持って行くだけなので、時間や手間をかけずに簡単に手放せる一方、手元に何も残らないため、もったいないです。
汚れ・ニオイ・傷み・虫喰いなどで、着物の状態が悪い場合以外は、別の方法がおすすめでしょう。
〈ゴミとして処分するメリット〉
●着物の状態に関わらず、時間や費用をかけずに即処分できる。
〈ゴミとして処分するデメリット〉
●手元になにも残らない。
フリマアプリで売る
メルカリなどのフリマアプリを使用し、自分で着物を売る方法もあります。
自分で値段を設定して売りたい金額で売れることはメリットである反面、着物に詳しくない場合、着物に見合った金額を設定するのが難しいというデメリットもあります。
また、古い着物の場合は、シミや汚れが付いている可能性も高く、購入者とのトラブルに繋がる子どもあるため、売る前に着物の状態を細かくチェックし、商品の情報を正確に記載することが必須となります。
売るコツとしては、七五三や入学式など着物を着る機会のあるイベントの少し前に出品すると、需要があるため売れやすくなります。
〈フリマアプリのメリット〉
●自分の売りたい金額で売れる。
●スマホ1台あれば、家にいながら簡単に無料で出品できる。
●リサイクルショップなどで買い取ってもらえないものも、売れる可能性がある。
〈フリマアプリのデメリット〉
●着物に見合った金額を設定するのが難しい。
●購入者とトラブルに繋がる可能性がある。
●着物をキレイにしたり、自分で梱包したりする手間がかかる。
リメイクして生まれ変わらせる
着物の生地は丈夫で、デザインも美しい刺繍が施されていたり、キレイな柄があるものが多いため、リメイクして楽しむ方法もあります。
着物が大切な家族の遺品であるなど、着物として着ることはできないけれど、手元に残しておきたい場合にはぜひ検討してみてください。
とはいっても裁縫技術がなく、自分でリメイクは無理だという方も多いかと思います。
着物のリメイクを行っている専門店が数多くありますので、自分好みのものをオーダーして作ってもらうなどもおすすめです。
〈リメイクのメリット〉
●着物を完全に手放すのではなく、かたちを変えて手元に残しておける。
●汚れている着物でも、綺麗な部分だけ利用できる。
〈リメイクのデメリット〉
●費用や手間がかかる。
おすすめのリメイク例
●衣類・・・ドレス、ワンピース、スカート、ストール
●小物類・・・ポーチ、小物入れ、巾着、エコバッグ、スマホケース、ブックカバー
●アクセサリー・・・シュシュ、リボン、ピアス、ブローチ
リサイクルショップに持って行く
「着物を売りたいけれど自分でメルカリに出品するのは手間だ」という場合は、近くのリサイクルショップに持ち込む方法もあります。
リサイクルショップではその場で査定・買取りしてくれる場合がほとんどなので、簡単に、現金と引き換えに着物を手放すことができます。
デメリットとしては、リサイクルショップの店員は着物に精通していない場合が多く、高価な着物でも高額で買い取ってもらえないことです。
また、どこでも着物の買取りを行っているわけではないため、事前に店舗に着物の取り扱いを確認してから持ち込むことをおすすめします。
〈リサイクルショップのメリット〉
●査定から買取りまで即日で、手早く現金と引き換えられる。
●事前申込みが不要。
●着物以外の洋服や家具なども一緒に売れる。
〈リサイクルショップのデメリット〉
●着物の価値を反映した買取金額にならない可能性がある。
●大量に売りたい商品がある場合、持ち込みが大変。
不用品回収業者へ依頼する
遺品整理や引っ越しで、着物以外にも不要なものがたくさんある場合には、不用品回収業者へまとめて依頼する方法もあります。
状態の悪い着物も回収してもらうことができ、急いでいる場合は、依頼すれば即日対応も可能です。ただし、着物だけを回収してもらうには費用が割高になってしまうため注意しましょう。
事前見積もりが取れるため、着物以外にも大量に処分したいものがある場合には、一度見積もりをしてから依頼するのがおすすめです。
〈不用品回収業者のメリット〉
●状態の悪い着物も回収してもらえる。
●着物以外の不要なものもまとめて処分できる。
〈不用品回収業者のデメリット〉
●着物だけの依頼だと料金が割高。
宅配買取に出す
「自分で出品したり、店舗に持ち込んだりする手間をかけずに着物を売りたい」そんな場合におすすめなのは、いらない着物を箱に詰めて送るだけで簡単にできる宅配買取です。
宅配買取の申込みをしたら、各買取業者が用意してくれる梱包キットなどに着物を入れて郵送し、査定金額に納得できれば指定した口座に買取金額が振り込まれます。
着物に精通している査定士が鑑定してくれるため、価値ある着物はきちんとした金額で売ることができます。
〈宅配買取のメリット〉
●着物をまとめて郵送するだけでよいため簡単。
●店舗に行く必要がなく、査定の間の待ち時間もない。
●専門の査定士が鑑定するため、適正な金額で買取りしてもらえる。
〈宅配買取のデメリット〉
●事前申込みが必須。
●申込みから買取金額を受け取るまで日数がかかる。
おすすめの宅配買取業者3選
バイセル
「バイセル」はWebからの申込みだけでなく、買取希望者専用電話の無料電話が用意されているため、24時間いつでも事前申込みが可能です。
査定前に打ち合わせすることもでき、安心して査定を任せることができます。
オンラインショップなどの販売網があり、中古着物の需要があるため、高値で売れる可能性が高いところも魅力です。
福ちゃん
「福ちゃん」は査定士の社内教育に力を入れていて、独自の認定試験やマナー研修を実施しており、着物に詳しい査定士が丁寧に査定してくれます。
独自の販売ルートを持っているため、着物の相場を熟知しており、状態のあまりよくない着物でも買い取ってくれることも。
Webから事前申込みをすると専用の配送パックが届き、梱包して回収してもらえば完了です。
リファスタ
「リファスタ」は高級着物の買取に強く、1点からでも高額で買取が可能です。
24時間Webから事前申込み可能で、LINE査定のサービスも用意されています。
30万円までは配送保険が無料で付き、5000万円の配送補償も有料で用意されているなど、高価な着物でも安心して宅配買取の依頼ができる点が魅力的!。
ブランド品や時計、ジュエリーなどの買取もしてくれるため、高価なものをまとめて簡単に宅配買取してもらいたい場合におすすめです。
売ったお金でリサイクル着物を買ってみよう
「古い着物を手放したので、今度は自分好みの着物を買いたい」
「でも高額の着物には手が届かない」
そんなときにおすすめなのが、リサイクル着物です。
リサイクル着物を買うメリットや購入方法についてご紹介します。
リサイクル着物は質が良くて値段が安い
新品だと高額な物でも、リサイクル品であれば時には1000円から売りに出ている場合もあります。
着物は着用の機会が少なく、大切に保管されていることが多いため、リサイクル着物でも状態の良いものが多いです。
なかには、1,2回着ただけのものや未使用の着物もあるため、ニオイや汚れが心配という方は、使用頻度が少ないものを選ぶようにしましょう。
通販サイトが充実
リサイクル着物は通販サイトも充実しています。
家にいながら、自分の好きなときに大量の着物を見比べることができ、購入した後も重い荷物を自分で持ち運ばなくてよいため手軽に購入できます。
実物を確認できないぶん、着物の寸法や、着物の状態は十分チェックする必要はありますが、各通販サイトで丁寧に説明されていることが多いため、購入前によく確認しましょう。
まとめ
古い着物の処分方法や、活用法、リサイクル着物について紹介しました。
着る予定のない着物はゴミとして捨てるしかないかと思っていた方も、その他にも方法が色々あることがお分かりいただけたと思います。
それぞれのメリット・デメリットを見比べて、ご自身にあった方法をとってみてください。